内容をカンタンに説明すると…
- 淡路屋の海苔問屋を営む色男、半助は5年前に突如現れ商売を成功させた人物だという。幸之助に素性を調べてほしいと頼まれた清次は動き出す。
- 浮気により夫を失った半助は働かなければ生きていけないために男として第二の人生を送っていたのだった。幸之助を慕ってはいたが再び男性として生きていくことを誓ったのだった。
- 今回は…蘇芳の行方を探しているのはお紅達だけではなかった。佐太郎が行方不明になった原因を詳しく探ろうと飯田屋に付喪神を忍ばせてみるが…。
【つくもがみ貸します 9話】秘色【アニメ感想】
蘇芳の話覚えてます?
「申し訳ない。色々手を尽くしたが私のつてでは蘇芳という香炉は探し出せなかった」
蘇芳の事を忘れているかも知れないからと説明のナレーションが入りました(笑)
確かに久々の話題ですよね。
「他にも蘇芳を探してる者がいるらしい。よほど価値のある香炉なんだねぇ」
な、なんですと!?
鶴屋さんに来客が。お姫と月夜見が貸し出されていますね。
香炉の話をし始める若主人が気になって少しでも近付こうとするお姫。
梅島屋の若主人が話しをしているのですがたとえ話をしている様子なのですがその内容はまったくもって佐太郎の話なんですよね。
「蘇芳がなくなった?」
戻ってきた二人から話しを聞き、五位と野鉄で急に小芝居始まりました。
なくなってた原因はなにか。無くしたは通用しない世界です。
「世間様はそうは見ません」
香炉は割ったことにするしかないと。持参金の一部として準備をすすめるしかないと。佐太郎の母は縁談を進めていったようです。そして今度は佐太郎が消えたと。噂では蘇芳を持ってお紅のところへ行ったのではないかという話で(あくまで仮名で話は進められてたようですが登場人物は佐太郎に間違いないです)
「私、蘇芳のことも佐太郎さんのことも知らないわよ?」
梅島屋の若主人の顔が確認できなかったので佐太郎関連の確認が取れないのです。
(その梅島屋の若主人が佐太郎さんだとわかったら姉さんはどうするんだろ、そして私は…)
「すみません、昨日来た若い方は初めての方でして。私はよく知らないんですよ」
鶴屋の徳兵衛さんは一緒に居た方に話しを聞いてみようかと言ってくれました。
浅川屋さんへ。探し人佐太郎の名前を出すと急に顔色が変わってしまいました。
「梅島屋さんは今は又五郎と名乗っているそうですが。婿養子に来られた方だそうです。そういう時には名を変えることもありますからして。うちの権平に梅島屋さんまで案内させます」
権平とともに梅島屋へ。
「時に番頭さん、若主人は今、又五郎と名乗っておいでだが以前違う名を名乗っていたことはあったかい?」
「昔のことまではわからないねぇ。若主人の実家にでも行けばわかるんじゃねーか?」
「実家と申しますと」
「日本橋の飯田屋って大店だ」
(佐太郎さんの実家だ!)
いやこれ佐太郎さんじゃないんですか!?ってなりますよね。
天ぷら屋で軽食を取る清次と権平。
清次はいろいろ考えるが、佐太郎は跡取りで許嫁もいたため養子になる理由がわからない。
住吉屋へ。
「その方はうちの二番目のご子息の又五郎さんだ」
「二番目の…?佐太郎さん弟が居たのか!」
佐太郎という言葉にざわつく番頭や奉公人達。やばいと感じた清次は挨拶をして住吉屋を後にしました。
「あの奉公人から情報を聞き出せるかもしれませんよ」
「それならとっくに佐太郎さんの居場所はわかってるでしょう。親が聞き出してるでしょうから」
「いや、知ってることを話すと自分に都合の悪い場合、人は全てを語りはしないものです」
「佐太郎さんの名前を出してしまい不審がらせてしまった私には話してくれないでしょう」
「こっそり忍び込めたらなぁ」
付喪神の出番来ました!
「私達の知ってることと飯田屋の奉公人の知ってることが合わされば何かわかるかもしれません」
そうお紅に言って付喪神たちを風呂敷に包んで出かける清次。
(権平さんはなんであんなに熱心に手伝ってくれるのだろう)
無料で貸出、大盤振る舞い。そして…
「よし、話しをまとめよう。お姫の話では蘇芳がなくなったあの日、女の奉公人が寝坊し慌てて佐太郎の部屋を掃除した。その際香炉の入った箱を落としてしまった。
そこではまだ空じゃなかったそうだ。そしてうさぎの話では違う女の奉公人が許嫁のおかのを佐太郎の部屋に案内したとき誰も居なかったという。
佐太郎は庭に居たらしく、女の奉公人はおかのを庭に連れていった。二人が部屋に戻り、おかのが蘇芳の箱の中を見ると…。そこに蘇芳はなかった。」
「ある奉公人は佐太郎の部屋にちょくちょく忍び入、タバコを勝手に拝借するそうなのだがその男が二人が庭にいる間に忍び込んだ際蘇芳は既になかったというのだ。
つまりその男が第一発見者である新事実を我々は突き止めたのだ」
「つまり…それ以上のことは何もわからないということだ」
やはり確信的なことは誰も知らない…。
「私自分では何も出来ないくせに清次にもつくもがみ達にも無理させて。いい加減にしないとね、昔のことをいつまでも気にしていても仕方ないわよね」
権平さんが約束通りきました。
お紅が自己紹介すると驚いた様子。
「権平さん、もしかしてあなたも佐太郎さんを探していたのですか?」
「うちのお嬢さんがまだあの件を、佐太郎さんと蘇芳の件を吹っ切れてないんで」
「権平さんはおかのさんの…!」
「住吉屋の番頭です。あの事件以来お嬢様はすっかりふさぎ込んでしまってご両親が他の縁談を持ってきても見向きもしません。お嬢様の叔父の浅川屋の大旦那様が心配して私に相談してくれましてね。佐太郎さんを探し出せないかと色々なところをあたっていたのです」
近頃自分で解決できてた気がしてたためうぬぼれていたという清次。
「権平さんもしかしておかのさんを想っているからここまで熱心に…」
「なぜそのようなことを…」
「私も…似たようなものだからです」
恋する男たち!!!
結局真実を知るものが一人もいないという結果でした。人の噂話でも最期までたどり着けないのは始めてですよね。
一人の男を想う女性が二人と、その女性二人を想う男が二人…。矢印が全くお互いを向いてません!
探偵のような一話完結でしたがここに来て解決せず切ない恋の話に。
佐太郎さん行方くらます達人すぎでしょ!もやもやするので早く誰か発見してくださいお願いします。
それにしても鶴屋さんも出てきて、話で出会った人たちが後々の話も出てくるのはにやにやします。