内容をカンタンに説明すると…
- 江戸の深川にある古道具屋兼損料屋「出雲屋」、付喪神の宿った小道具も数多く置いてある中その声を聴くことのできる店主の清次とお紅
- 出雲屋に依頼者が。足が生えて逃げた根付を探してほしいとのこと。古道具を貸して付喪神達にいろいろと捜査してもらい犯人をつきとめた。
- 今回は…古美術商の浜松屋が依頼にやってきた。毎朝掛け軸の絵が変わっているというのだ。出雲屋がつくもがみを派遣してみると…
【つくもがみ貸します 2話】梔子【アニメ感想】
面白掛け軸?
『「掛け軸」とは茶の席などで主人の教養と美的感覚をもとに飾りつけるそれは重要な道具でございました』
勉強になります…。
「実は、夜ごとうちの掛け軸の絵が変わるのだ。その謎を解いてはもらえぬだろうか。私は浜松屋宗右衛門。古美術を商っている」
今回の依頼人はこの方。
「かしこまりました。早速弟の清次をお宅へ伺わせましょう」
「えっ!?」
お紅、即座に返答。あきらかに清次は乗り気じゃなかったですけど。
「随分と古い書画や掛け軸ですね」
「これらは先代…いや、先々代の頃より引き継いできた品々なのだが…」
「光源氏…でしょうか。虎と一緒とは変わった絵柄ですね」
「いや元は加藤清正であった。これだけではない」
「源義経が犬と猿ときじを従えて…。この兜は加藤清正公?虎ではなくなぜ鶴と一緒に?」
「近頃、夜が明けると掛け軸の絵が変わっているのだ」
いたずらであれば侵入されてるということ、あやかしの仕業であればお祓いをするしかないということで。
もちろん今回もつくもがみ達に出陣していただくのですが
「浜松屋さんに「蘇芳」という名の香炉を探してほしいのです」
お紅さんが何やら気にかけてるものがある様子。
掛け軸の中身が喧嘩
さて浜松屋さんの蔵では…
ディフォルメされた源義経、加藤清正、ちゃらい光源氏が現れました。
「光源氏め、この女たらしが!」
「私がおなごをたらすのではない。おなごがひとりでにたれるのだ」
ひとりでにたれる…(笑)
「この者たちは、わしと同じ掛け軸や巻物、絵物語のつくもがみなのだ。彼らは夜ごとこの店で誰が一番かを決めるために入り乱れて勝負してるにちがいない。その勝負に熱中するあまり朝になった事に気付かず店の者がやって来ると慌てて本や掛け軸に戻るのだろう」
「慌てたつくもがみが間違って他の掛け軸に入っちゃったって事かしら。笑えるわね!」
掛け軸の絵、これはこれで欲しいです。面白い。
つくもがみ達はわちゃわちゃと非常に煩いなか…
「皆さん、どうかお静かにして下さいませぬか?騒々しいのは苦手でございまして…」
キレイな女性が登場。
「つくもがみの相撲大会なんぞ初めて見た」
「桃太郎と光源氏が相撲を取ってる掛け軸なんて見た事あるかい?」
「一人のおなごをめぐっての男同士のいさかいという事か?」
つくもがみも恋をするということですね。
月夜見の存在
「今度、蜂屋家の義父殿と早苗を茶の席に招く事になったのだが、私も茶道具が満足にそろっているわけではない。この掛け軸と見合う花器が出雲屋にないものだろうか?」
前回の依頼者で今回の依頼者紹介の原因となったお方勝三郎が訪問。
「掛け軸のこともお詳しいのですか?」
「詳しくはない。最低限の知識だけだ」
掛け軸には教養やセンスが必要なのですよね。
「うちには「満月の掛け軸」というものがあるのですが、それにはどういう意味があるのでしょう?」
「満月の掛け軸か…あまり見かけぬな」
「では、珍品なのでございますね?」
「満月の絵柄となると秋に使う掛け軸となる。しかし、私ならば昼間の席で満月の絵は飾るまい」
「では、夜の席で飾るものなのですか?」
「夜空に 美しい本物の月が出ているのにわざわざ月の絵を飾るものかね」
最後のこの勝三郎の疑問がヒントになりました。
「月夜見は 持ち主にあまり使われる事のなかった掛け軸だったんじゃないでしょうか」
「それで劣等感を感じ、ある事ない事言って気高く振る舞っていた」
月夜見が言ってたことは嘘も多かったのですね。
「そうか!宗右衛門さんの蔵の窓は木が邪魔でほとんど外が見えなかった!」
清次閃きました。
「これから お話しする場所にこれを掛けて頂きたいのです。うまくいけば全て解決するかもしれません」
再び浜松屋にお願いを。
「まぁ!!なんてきれいな…お月様…」
月夜見の掛け軸が煌々と輝いていました。
「浜松屋の女のつくもがみは「竹取物語」のかぐや姫だったんです。勝三郎様に持っていく花器のおかげで思い出しました」
「あの花器 竹で出来てたわね…」
「ずっと夜空を見上げては見えぬ月を思っていたのですが…ようやく 思いがかないました。あの、すばらしいお方のおかげで…。ありがとう…」
「わしの良さが分かる姫君がいたとは驚きだのう。しかし、わしは出雲屋という損料屋のつくもがみである。また必要な時は呼ぶがよい!」
月夜見はとてもうれしそうです。ノリノリです(笑)
判明する月夜見の出処
「確かに満月の掛け軸を使うのは難しい。しかし、教養と美的感覚に優れた持ち主であればこれ以上なく風流な使い方ができる代物だ」
「それに、古い掛け軸はついついしまい込んで状態を悪くするのだが…だがあれは持ち主によほど大切にされていたのかとても良い状態だった。ちゃんと調べてみたら、掛け軸の花押はあの狩野永徳の伯父が若い頃に用いていたもの。
つまり、狩野秀頼の絵だ。それは大事にもされよう」
今回は月夜見回でしたか。値打ちが一気にあがりましたよ。
「相応の値は出す。譲ってはくれまいか!」
「まことに申し訳ございません。損料屋でございますゆえ必要な時はお貸しいたします」
あくまでもレンタル屋。清次は深々とお辞儀をするのでした。

本日の謎は~~~?一話で解決していくスタイルとても見やすくて好きです。2話の依頼人が1話の依頼人からの紹介というのも面白いですね。これ延々と紹介で繋がっていけますよね。
口コミですよね。
お紅ちゃんが独自に浜松屋さんに依頼したものが個人的に気になりますが今回の依頼自体はすっきりと
解決してよかったです。
月夜見さんいいところの出だったんですね?これからは嘘もつかず堂々と誇り高くいけそうですね。
しかし掛け軸の中身がごちゃごちゃしてるの楽しそうですけど持ち主からしたら恐怖ですよね(笑)