「おせーよ」

「急に呼びだしておいて無理言うなよ」

「北斗くん、今日は野菜たっぷりカレーだよ」

「翔太がロケでもらってきたんだと。食うよな？」

「じゃあ少しだけ」

「なんか久しぶりだよねここ」
「ああ、事務所に入ってから忙しかったからな」

「ロケはどうだったんだ？」
「もちろんばっちり！楽しかったー」

「俺は合同ライブの下見に…」

「悠介さんたちもノリノリでさ、いつの間にか三兄弟に…」

「おい、聞けよ！」
「だってそれさっき聞いたもん。ライブ会場行ったんでしょ？それで熱くなって帰ってきたんでしょ？」

「おお、目標の再確認ってやつだな。なんたって俺たちの夢は」

「トップアイドル」

「「え…」」

「だろ？」

「お。おう…」
「どうしたの。北斗くんまで何熱くなってんの」

「ははは、酒で体が火照ってるのかな」
「なんだそりゃ」
「なんでもないよ」

「へーもしかしてなんかあった？」

「楽しい夜でしたよ。」

「それじゃ」

「北斗さん？」

「チャオ」

「お疲れ様です」

「お疲れ様です」

「こんな時間まで打ち合わせなんて大変ですねぇ」

「ええ、まぁ」

「あの先ほどの方は」

「俺の大事なエンジェルちゃんですよ」
「俺の大事なエンジェルちゃん」

「もちろん大事じゃないエンジェルちゃんなんていないですけど」

「つまり特別な関係というわけではないのでしょうか！」

「どうでしょう。俺にとってはどんな夜も特別ですよ？」
「どんな夜も特別…」

「とにかく問題はないと」

「ええ」

「そ、そういうことであれば」

「伊集院北斗のエンジェルキッス」

「チャオ☆伊集院北斗です。今夜もエンジェルちゃん達を素敵な夜会へご招待しましょう。パーティを彩るゲストはこちら」

「知っているエンジェルちゃんも多いかな。Ｓ．Ｅ．Ｍの舞田類さんです」

「ナイストゥミートゥ、舞田類だよ。前はイングリッシュティーチャーをやってたんだ。よろしくね」

「マイケルは同じ315プロのアイドルなんですが、実は俺とはそれ以前からの繋がりがあるんです」
「大学のテニスサークルからの付き合いだね」

「亨介、悠介、翔太の旅孫サタデー」」」

「はーいこのコーナーは僕、御手洗翔太と」

「俺たちＷが全国のじいちゃんばあちゃんに会いに行く企画です」

「「「おばあちゃんたち、こんにちはー」」」

「みんなかわいいねー」
「悠介くんはいくつなのかな？」

「そっちは翔太くん、小さいけど俺たちの先輩」

「三つ子のアイドルなんて珍しいね～」

「饅頭、一つ食べる？」

「ジュピターのファンの多くはたとえライブに来られなくても応援し続けてくれてます。何故だと思いますか？」

「ジュピターが頑張っていること。ファンに笑顔になってもらいたいという思いがちゃんと伝わっているからだと思います」

「僕はジュピターにもっと大きく輝いて欲しいと思っています」

「ここにジュピターが目指すものがあるはずです」

「プロデューサーはファンも俺たちも、全部を見てくれてました。俺たちの歩く先も。」

「だからおれも翔太も冬馬もここならって信じられたんです」

「あんたらとならもっともっと大きく輝ける。そう思ったのさ」

「３１５プロからてっぺん、目指すのも悪くねーよな」

「悪くねーどころかサイコーだろ」

「やろうぜ、冬馬」

「狙うは一つ、」

「一番星」
「トップアイドル！ 」

「はははははは」