「ん？」

「あれあれ～？中にお手紙が入ってたよ！」

「果たし状か！！」
「気をつけて！不幸の手紙かも知れないわ！」

「えーっと、最近気が付けばあなたを見ています…」

「やっぱり決闘か！？場所はどこだ！？」
「呪いよ！清めの塩が必要かも！！」

「私はあなたと仲良くなりたいと思います…」

「え！？」
「ただ呪うよりも恐ろしい文章ね！」

「お役目で大変だとは思いますが、だからこそ支えになりたいと思います…だってー」

「もももしやこれって、あれじゃないか須美？始めにラがつく…」

「羅漢像！？？」
「ちがう！ラブレターだ！」

「あぁそう…………」

「ら！？ららららぶらぶらぶらぶ」

「わぁ～私ラブレターもらったんだ～嬉しいなぁ」

「なんでそんなに冷静なの！？恋文をもらったのよ！」

「字とか封筒をよく見ればすぐわかるよー出した人女の子だよ」
「え？」
「なんだ女の子か…」

「銀の夢は！？」

「幼稚園のころはみんなや家族を守る美少女戦士になりたかったなー！」
「分かる！お国を守る正義の味方！それは少女の憧れよ！」

「今は？」
「えへへ…」

「なんで照れたのかな？」
「いやー、家族っていいもんだから、普通に家庭を持つのもアリかなって…でもそうなると将来の夢が…」

「お…お嫁さん…」

「みのさんならすぐ叶うよ～」
「白無垢が楽しみだわ！」
「なんだよつつくなよ～」
「小説のネタにするね！」

「えっ」

「やーめーて！恥ずかしいから！」
「えへへへへー」

「じゃあ次はわっしーの番ね！」
「え！？」

「このお洋服とか似合うと思うよ～」
「だ、だめよそんな非国民の格好！」

「いや！似合うとおもうなぁ！」
「そんな！」

「ほれ～着せちゃえそれそれぇ～！」
「いやああああ」

「お、いいじゃん！アイドルだってなれるぞ～！」
「私ファン一号になるよ！」

「そ、そんな…だめよ…こんな非国民の洋服……」

「大和撫子たる私としたことが！！」

「さぁ海の向こうから悪い怪獣が我が国に攻めて来るぞ！たいへんだ！」

「ズシーンズシーン、なんて綺麗な場所なんだ！この土地をよこせ～」

「図々しい怪獣はこんな事を言っているぞ！君ならどうする！？」

「に、逃げる！」
「それだと怪獣にここを取られちゃうぞ？」
「どうしよう…」
「戦う！」

「そう！私たちには神樹様が付いてる！」

「勇気を出して戦いましょう！国防仮面と一緒に！」
「何も書いてないよ？」
「本当だ！じゃあみんなで呼んでみよう！お姉さんに続いて！せーのっ――国防仮面～！」

「こくぼうかめ～ん！」

「国を守れと人が呼ぶ！」
「愛を守れと叫んでる！」

「全員気をつけ！憂国の戦士！国防仮面！見参！」

「わぁ～～！！」

「さぁ、今日はみんなで楽しく体操しながら国防の仕方を学んでいきましょう！」
「さぁ、立って立って！」
《本日ハ晴天ナリ！これより国防を開始します》
「お友達とぶつからないように気をつけてね！いくよー」

｢｢｢ふこくきょうへい～～！｣｣」

「やりすぎ！」
「すいません…」

「この服は…やっぱり私には似合わないんじゃないか…」

「そんなことないよ！ねぇわっしー」

「ぶああああ！！！！」
「わーそんな出し方する人初めて見たー」

「あ”っ！と…とても似合ってるわ…銀！」
「で、ででも、このこみ上げてくる気持ちは何かしらっ？あぁっああ！！」
「なんだか今のわっしーってプロみたいで素敵！」
「写真は愛よ！」

「すごいわ銀！もうこれは金よ！」
「わけわかんないぞぉ！」

「打点高いよ～」
「わああ」

「こ、これはこれで…！」

「いやナシだろ！！」
「アリアリアリアリアリアリィ～ッ！」

「はぁ…良かったわ…」
「何がだよ！」