「ラブラバ、動画はもうアップロードできたのかね」
「ジェントル、またアカウントが削除されていたの。
だから私、デビュー動画からすべて上げ直したわ！」

「そう、私は紳士的でないものに制裁を加える現代の義賊なのだ」

「くやしいわジェントル！動画全然伸びないんですもの。世間の見る目が無いのよ。
ジェントルはこんなに素敵なのに」

「外に原因を求めていては成長できないよラブラバ」

「でもでもだってジェントルはもう６年も前から動画界のヴィランとして活躍してきたのよ！？なのに…
突然ステインとかいう奴の人生動画にお株を奪われて。しかも本人じゃなく転載よ！？今やヴィランといえばヴィラン連合一色！
陰湿でくら～い、嫌な感じ！」

「ヒーロー科A組ライブやるんだって。俺たちのために。」
「私達のためって…何それ
自己意識過剰なんじゃないの
振り回してる張本人なのによくもまぁ…」

「時間もないし今日色々決めてしまいたい！」

「楽曲は４つ打ち系だよね。ニューレイヴ系のクラブロック。ダンスミュージックだと本当はEDMで回したほうがいいけど」

「だよね…」

「爆豪ちょっとドラム叩いてみろよ」

「すげぇ…才能マンキタコレ」

「てめえらご機嫌取りのつもりならやめちまえ！殴るんだよ！馴れ合いじゃなく殴り合い！やるならガチで！雄英全員、音で殺るぞ！」

「空間づくりで欠かせないのが演出！」

「ピアノを嗜んでおりましたが…」
「わ～！じゃあヤオモモはキーボードだ！」

「耳が幸せ～～～～」

「ギターこそバンドの花だろ？」
「キャラデザのせいで手が届かねぇよ」

「はよ終われ文化祭、全員爪割れろ」
「峰田！ダンス、峰田のハーレムパートつくったらやる？」
「やるわ、はよ来いや文化祭！」

「先のインターンで無理やりならば20％まで自力で引き出せました。
それでも勝てなかった。それどころかエリちゃんがいてくれなかったらすぐに動けなくなってやられてました。
遠距離攻撃に対して何もできませんでした。考えてみたけれど100％使いこなせない現状でどう戦えばよかったのか答えが見つからないんです」

「君も遠距離攻撃すればいい。

ちょっと場所を移そうか。待ってるから体操着に着替えてきなさい」

「ここで20％を？」

「さぁ！レッツ　フルカウル！」

「其の状態で其の場で攻撃を繰り出すんだ」

「君が許容限度15％を超える日が来たら教えようと思っていた。
君はもう体を壊さずとも風圧を繰り出せる。」

「でもどのみち体が…」

「そこで君の遍歴を振り返ってみる。」

「そして今回の真髄！実は私は！」

「常に100％を出力していたわけじゃない…ですね！」

「これまで以上に微細なコントロールが必要だ。
そして緑谷少年にクエスチョン、人体で最も繊細に動かせる場所は？」

「ありがとうオールマイト。道が見えました。」

（更に向こうのステージへ！）

「さぁ着いた！大丈夫！良い人ばっかりなんだから！
ようこそ雄英高校へ！」