前回のあらすじ
内容をカンタンに説明すると…
- 「行方不明になった親友を探してほしい」と言う少年・フータロウが探偵長屋に駆け込んできた。フータロウの依頼を受けて調査を開始したシャーロックとワトソン。到着したのは精神崩壊した京極が入院する新宿區立イーストメロン記念病院だった。
- 事件捜査に並行して京極の幼少期が明かされる。自らの推理力とシャーロックの秘かな支援によって事件を解決した京極。その姿に迷いはなく、肝心のところでキマらないないながらも探偵として復活を果たす。
- 顔なじみのディランが依頼を持ち込んできた。音信不通になった婚約者・キャシーを捜してほしいのだと言う。しかしキャシーはどうも詐欺師の一員らしい。真相を突き止めるべくワトソンとメアリはVTYの潜入捜査を始める。
【歌舞伎町シャーロック 15話 アニメ感想】あの人はいずこ
詐欺?
「モンスタ(インスタ的な?)、私も始めたんだ。メアリのフォローしておいたから」
「本当だ!?」
「あのさ…紹介したい人が居るんだ。パートナー。まぁ、詳しくはまた話す。じゃあちょっと出かけてくる」
化粧水を付けて外出するルーシーです。彼氏ができた!?だからデートに…?
「ただの水だったらしいっすよー、昨日の血の雨」
「誰かのいたずらだったんですかね?」
探偵達が話していたのは、誰かがどこからか赤い水を撒いた事件です。謎は残ります。
そして本日の依頼人はこの人、ディランです!
アダルトなお店の呼び込みをしています。
「キャシーと出会って、もっと人のためになる仕事したいと思った」
「キャシー?誰だそれ」
「俺の婚約者だ…」
「婚約者!?」
「彼女は突然、俺の前に現れた――。ちょうど仕事に嫌気が差し込んでいた俺は、出会ったばかりのキャシーにたくさん愚痴ってた。話しているうちにキャシーを大ちゅきになってしまった!」
ある日、キャシーは美しくも胡散臭い顔で言いました。
『結婚する前に人のためになる仕事をしない?』
「ビジョントゥユー(以下VTY)に入会した俺はセミナーで勉強したり体にいい商品を友達に紹介した。金いっぱい必要だったけど未来への投資思うた…」
マルチ商法じゃないか(´・ω・`)
「そして最後に入金した次の日からキャシーと連絡取れなくなてしまた。セミナーにも参加できなくなたし…!あぁキャシー!いずこぉに!心配だぁよ~~!」
諭す探偵達ですがディランはキャシーを信じたい模様。
「キャシーの気持ち確かめたいです。今夜会員用のセミナーある。キャシーおるかな?」
手持ちのお金は無いので代わりになるもの、超高級ソープリゾート2枚が成功報酬です。
小林と京極は超乗り気!(笑)
「どうする?」
「けっ」
「僕は探したいです。それでディランが前に進めるなら」
ワトソンはディランのために。シャーロックはあまり乗り気でない。
「…ねぇジョン、私と組まない?」
「え?」
「今日はお姉ちゃんも居ないし。一緒に頑張りましょ」
「わ、分かりました!」
メアリはVTYのパンフレットを見て参加を決めたようですが…?
1万を払って代表・五所川原のカウンセリングを受けるところから始まります。すでに胡散臭い(笑)
ちなみに、隣に控えているのは第1秘書の一色です。
「では始めます」
潜入
「私どもはしっかりと人間性を見極め、弊社のブランドを保てる方のみをパートナーとしています」
十数秒、ワトソンとメアリを見つめた五所川原は…。
「おめでとうございます!お二人とも合格です」
「早っ!?いですね!?」
「お顔を見ればその方のビジョンが分かります。例えば先ほど見た方は変な質問ばかりしてきて…」
「何がカウンセリングだ!1万円!?金返せ!金返せババア!!」
扉を開けて勢いよく出てきたのは京極でした。
「かわいそうに。人を信じるのが怖いのね。憎しみや怒りは何も生みません。常に感謝する心を持たなければなりません…」
「このインチキババア!!」
「誰がババアですって!?ゴミが!クソが!!」
「代表、その辺で…」
代表の本性が()
「大丈夫ですか?お客様をお送りしてください」
「はい」
京極強制退場!
一色は鼻血を出した京極の顔に布を充てました。
「——お騒がせ致しました。それでは入会記念と致しまして、ビジョン水を差し上げます。通常は1本一万円ですが、まずはお試しください。化粧水として使っても良し、飲料水として飲んで頂ければ心と体にしみわたる奇跡の水です」
いぶかしげな眼を向けるワトソンとメアリです。
「いやマジ会員なんだって!顔で判断するんじゃねーよ!!」
会員用セミナーへの潜入を試みた小林は追い出されました。京極といい潜入が下手すぎる(笑)
五所川原「そこで一切れのパンを口にした時、生きるためにいかにビジョンが大切か、私は悟ったのです――」
ワトソンが既に洗脳されかかってます…純粋
「ビジョン」の掛け声とともに会場内にドローンが飛び立ちます。
五所川原「素晴らしい!さて、ご存じの通り昨夜、ビジョンレインのテストを行いました。着色した液体を振らせた結果無事成功し、いよいよ来週にはビジョン水による本番です!パートナー全員の力で新宿区に幸せの雨を降らせましょう!」
着色した液体=血の雨?それをドローンで撒いたのでしょうか。
昨晩、歌舞伎町で起きた謎の事件と共通しています。
「続いてゴールドパートナーのキャシー様から活動報告をお願いします」
「「!!」」
キャシー発見!
セミナーが終わり、ワトソンとメアリはキャシーに接触!ディランの事を訊ねたのですが…。
「私はVTYのパートナー全員を愛してるの。みんなのフィアンセよ!彼とは心でつながってるもの。永遠に!」
物は言いようですわ。
「あんたさ、ディランの金巻き上げた詐欺師でしょ?VTYってのも結局はうさぎ講じゃん~。つーかあんた、金と婚約したんでしょ?」
「黙れ小娘が!なに、さっきから?ディラン!?本気なわけないでしょう、バッカじゃないの!!」
メアリの挑発に乗って本性を現したキャシーは不機嫌そうに去っていきました…。
「これを聞かせれば依頼は終了です…」
キャシーの言葉は一字一句録音済みです。
「何、へこんでんの?」
「そりゃ、ディランの気持ちを考えると…」
ワトソンは本当に心優しいな。
「私VTY、ぶっ潰す」
「え?——!!」
メアリの目に涙が…!?
「これ以上、ディランみたいに悲しむ人見たくない。証拠を見つけて訴える!」
「僕も協力します…。行きましょう!」
そしてワトソンの見えないところでこの顔である。
何か他の目的があるようです。
京極「やめろ…変態めぇ…」
シャーロック「…ふーん?」
探偵長屋の前で鉢合わせた二人。
どこか意識が朦朧としている京極から薬品の匂いを嗅ぎつけたにシャーロック。
黒幕
「一色さんが来てから業績うなぎのぼりらしいわよ!」
「ビジョンレインも彼のアイディアしいわ。優秀なのね」
「いい仕事見つけたなワシらは」
「孫の小遣いに困らんようになった」
「水組むだけでお給金貰えるとはのぅ」
「楽出来てええのさ」
ワトソンとメアリは五所川原の後をつけてビルの最上階へやってきます。
薬品のお匂いが立ち込めるフロア内。
詐欺の証拠はすぐに見つかりました。
「私、もう少し探してみる」
「探すって、もう証拠は…。メアリさん、他に目的があるんですか?」
「私たちのパパは屑なの。たばこ買ってくる。そういって出かけたきり帰ってこなかった。これを見たときびっくりした。」
どうやらVTYのパンフレットに父親と思しき男が写っていたらしい。この依頼を引き受けた理由でもあります。
「ちょうどお姉ちゃんに男できたことだしさ。もし見つけられたらこの先、結婚の報告…?とかできたらお姉ちゃ喜ぶかなーって。でもありがとう、ジョンが居たからここまでこれた。後は私一人でやるよ」
「いいえ、僕も行きます」
「!」
「お父さん、捜しましょう」
しかし、目を付けた男は父親ではありませんでした。
物陰から様子をうかがっていたワトソンとメアリは次の瞬間、驚きの言葉を耳にします。
五所川原「あなた何しに来たの?離婚は成立したのよ。夫婦面するのはもうやめて!」
男「おまえ、最近おかしくないか!?通報するからな!幸せの雨だと…。冗談じゃない!これは毒薬じゃないか!一色に騙されているんだ!目を覚ませ!」
急展開!
一色「目を覚ますのはあなたの方です」
「特別に私自らあなたをビジョンワールドに送って差し上げます。安心してください。苦しむことが無いよう配合していますので…」
黒幕は一色だったようです。
注射器に入っている液体は例の事件で撒かれた赤い水の色と同じでした。
ワトソン「やめろ!!」
五所川原「あなたは!?身分をわきまえなさい!」
ここで飛び出してしまう、黙って見ていられないのがワトソンらしい( ̄▽ ̄;)
「何がパートナーだ!会員の人たちはみんなあなたの事を信じているのにテロを計画しているだって!?」
「きゃあ!!!ジョン、ごめん…!」
メアリはキャシーに動きを封じられ、喉元に刃物を充てられています。ワトソンは迂闊に動けません。
「邪魔はさせませんよ。あと少しで世界が変わるんだ!」
「そんな!」
注射された男はもがき苦しみながら泡を吹きます。
一色「苦しい…?ねぇ苦しいの…?あはははは!苦しまねーなんて嘘に決まってんだろ!むしろその苦しむ姿が見たいんだよ!!ひゃはははは!!」
コイツやべーぞ(´ω`;)
「次はそこのお前だ」
「させませんよ…」
「ジョン!」
「ではあなたからビジョンワールドへ旅立ちますか」
メアリを守るように立ちはだかるワトソン!ですが五所川原に後頭部を殴られ倒れます。
「やって一色さん!」
「私たちはあなたについていくわ!」
キャシーも五所川原も一色の忠実な犬です。
「泣け!苦しめ、苦しめ、苦しめ!!!」
力を振り絞り、再びメアリの前に立つワトソン。
注射針を受け止め、毒薬が体に流し込まれます!(;´Д`)うわああ
絶体絶命かと思われたその時です。
「手を上げろ!!一色鉄男!全員確保しろ!!」
いつの間にか警察が包囲していました。
残る違和感と謎
「ジョン!」
「メアリさん…大丈夫ですか…」
「私は大丈夫だから喋らないで。すぐに救急車が来るから…!」
「そう、ですか……。——ん?んっ!??」
「どうしたの?」
「はははは!セーフ!セーフです!」
胸ポケットに物が入っていたおかげで針の貫通を免れていました!
一色たちは投降し、連行されていきます。
「おう、ご隠居、どうしてここが危ないって分かったんだい?」
現場にはシャーロックの姿も。彼が警察を呼んだようです。
「さっき会ったろう?薬品の匂いぷんぷんさせた京極の野郎に」「何でも一色とかいう秘書に布を当てられて、気づいたら道端で眠ってたって」「すべては一色って男が黒幕よ。こいつは小さい頃から家族や友人に薬品を飲ませてきた変態野郎でね。これまでは悪運強く大した罪には問われなかったがいつかやらかすと思ってた。案の定さね」
本当にヤバいやつだったんですね…。シャーロックのファイリングの中に一色の情報があったようです。
「おい止まるな!聞いているのか!?」
「1020463840———」
「ん?—っ、おい!よせ!」
「なんだ!?」
一色は口に忍ばせていた毒薬を飲み自ら命を絶ちます。
ぼそぼそと呟いた数字は一体何だったのでしょう…。
「あの人、なんで自殺なんて…」
「…あのさ。今日は…色々と…ありが…」
「でも!メアリさんに怪我が無くて本当に良かった!でも戻ってディランに…。気が重いなぁ」
「ジョンって、ちょっとお姉ちゃんに似てる…」
「ルーシーさんに僕が?」
メアリのこの反応は…!?(おっ?おっ??
ルーシー『SNSの勉強会に行ってきた!妹にVTYパートナー紹介します!』
化粧水。パートナー。出かける用事。彼氏ではありませんでした( ̄▽ ̄;)
メアリ「純粋で真面目なところ!」
そして翌日。
「おい。ワトソンさんから紹介券貰ったんだ。ディラン、お前の仕事は人のためになってんぜ。あばよ…」
小林のねぎらいの気持ち!ディランは呼び込みの仕事に復帰します!
《一色鉄男容疑者は現場で自殺を図り死亡しました。一色容疑者は逮捕された他の容疑者を操りテロを企てた――》
鋭い目でニュースを聞くシャ―ロック。何か引っかかることがあるようですが…。
ワトソンは本当に純粋だし、優しいし、良い人だな…。今回は+格好良かったです。自分の危険も顧みず他人を助けるところなんかそれが顕著ですね。本人に自覚は無いようですが、メアリとの距離も少し縮まったような!?
シャーロックの推理落語は久々に邪魔されずに済みました(笑)
他の容疑者に指示を出していた一色。なぜテロを企てたのか、自殺したのか、数字は何を意味するのか。
更なる黒幕が居るように思えてなりません。
毒と言えばモリアーティの食事にも盛られてたな、とか思ったり。
全てはモランに繋がっているのかも…しれない。