前回のあらすじ

内容をカンタンに説明すると…
- モリアーティに誘われて銭湯へやって来たシャーロックとワトソン。そこでインディーズバンド・モモタローズのボーカルが行方不明になったと知り、サル、キジ、イヌのメンバー3人から話を聞くことになった。
- ボーカル・桃太郎を不意の事故で殺害したのは、その横暴な言動にしびれを切らしたキジだった。さらにキジの幼馴染であるイヌは、罪を被ってまで隠蔽工作をしていた。固い友情に涙するワトソンを見て、モリアーティーは「マヌケだけど悪い奴ではない」と評する。
- 今回は…予備校に通いたいというメアリのため、ルーシーは兼古親分に借金をして200万円を調達する。返済期限も迫る中、しかしファンである力士・近江山関の付け人が困っていると知り、手持ちの200万円を貸してしまう。
【歌舞伎町シャーロック 5話 アニメ感想】立合いはフライングぎみッ
ルーシー姐さん
『歌舞伎町、ここでだば、誰さも気使わねえで生きてける』
『お姉ちゃん、二人一緒に…』
幼いルーシーとメアリは生き別れの危機を乗り越え、故郷から歌舞伎町へとやって来たのでした。
既に姉妹愛が尊い。

ハドソン「素敵すぎ!」
メアリ「え~、こんなのどこに来ていくの?」
この二人、ウィンドウショッピングする仲なのでしょうか。
偶然にもバーニラ、バニラ♫を彷彿とさせるホストクラブ・種馬牧場の宣伝を目にします。
ハドソン「あそこに来ていけば会場中の視線を独り占め!間違いなってぃんぐぅ!想像しただけでゾクゾクしちゃうわ~!」
メアリ「ふーん……」
メアリはなにかを思いついたようですが。
「あの、なにかお礼を!」
「いいから。黙っとけ」
「あ、ありがとうございました!」
開幕スリを撃退して登場したのはメアリの姉・ルーシーです。イケメンだ!

ルーシー「あ、あの!いつも応援してます!これ手作りなんですけどよかったら…!」
ワトソン&寅太郎「「えええええええええええ!?」」
ルーシーの新たな一面を目撃!!
「ルー姐さんが恋か~。しかも力士」
「あんなところに相撲部屋があったんだね」
「黒海部屋っすね。あんまいい話聞ないんすけどね」
メアリのお目当ては近江山という力士です。
ミッシェル「膝を壊して以来パッとしませんし、先場所も休場続きだったみたいで」
ハドソン「成績が振るわなくても近江山だけは誠実な人だって近所で評判じゃない」
ミッシェル「誠実ねぇ。もっと器用になればいいのに。全くつまらない男ですよ。今場所で負けなら幕下に降格。年齢的にも引退を考えるでしょうねえ」
ルーシーの応援に熱が入るのも当然でした。
「お姉ちゃん!私予備校に行きたい!」
「あ、あさってまでに200万?!」
「私、実はずっとキラキラのキャンパスライフを送ってみたいって思ってたの!」
「でもうちにそんな金は…」
「あ…。ごめんなさい。今のは忘れて…」
「――分かった。金は私が何とかする」
「本当に!?」
「あぁ!メアリは何も心配しないで勉強に集中しろ。そうだ、今日からは洗濯も炊事も私が毎日やるよ!」
「ありがとう!」
い、イケメンだぁ!!
メアリにせがまれると断れないんですね( ̄▽ ̄;)
「それと、お前に任せきりだった料理も!」
「それは絶対ダメ。私がやるからお姉ちゃんは台所に立たないで」
飯マズかな(笑)
色々引っかかる

「そういうことやったら200万貸しちゃるき」
「ありがとうございます兼古親分!」
借金してまでメアリのために(´;ω;`)
「せやけど返済期日は2週間後やけ。それまで全額返せん勝ったら俺のシマの店で働いてもらうけんの」
「! 店って…」
ピンキーなネオンの店で!?
「分かりました、期日までに必ず返してみせます!」
ルーシーに迷いはありませんでした。
「ん?随分荷物が多いな」
「あ、あぁ。今夏休みだから友達の家に泊まりに…」
町のはずれでモリアーティと出会います。
「さっきからあそこに座り込んだままなんだけどさ。そろそろ飛び降りそうじゃね?」
「何やってんだ!止めるぞ!!」
モリアーティは助ける気がなかった(笑)
「僕、黒海部屋で近江関の付き人をしている文丸といいます。」
ルーシーたちが助けたのは力士でした。
部屋の補修工事費用200万円を酔っ払った際に無くしてしまった事が発端だそうで。
「責任とって死なせてください!」
「やめろって!そんなことしたら近江山関にも迷惑がかかるだろ!」
「な、なんですかこのお金?!」
「やるよ」
「こんなの頂けません!」
「いいから。とっとけ」
「あ、ありがとうございます!!」
漢前だ!
でもルーシーのお金が。人を助けずにはいられない性格なのだろうか(´・ω・`;)
「なんでいつもメアリのわがまま聞いてやんの?」
「確かにメアリに振り回されてばかりだけど…。たった一人の妹だから。お前も妹がいるんだったな。ならわかるだろう?」
「まぁね」
「だから!何とかするしかない!!」
逞しいな。
「返済期限は一秒たりとも伸ばさんけね?それでええか?」
「やってやる。2週間で400万!きっちり稼いでみせます!!」
兼古に追加で200万円借金して…。
「お、お姉ちゃん…!」
翌朝、メアリの枕元に200万円が置かれていました。

「本当にありがとうございました」
「おかげで無事補修費を支払えました」
近江山と文丸がルーシーを訪ねてきました。
「昨日、講演会の事務所で200万円を受け取ったあとお酒をご馳走になったんですけど」
「私は元々不安だったんです。こいつ酒癖が悪くてしょっちゅう道端で酔いつぶれてるんですよ」
「なので、昨日はあまり飲まないようにしたはずなんですが、帰り道、すご~く眠くなって…。目が覚めた時にはお金が無くなってたんす。後はご存知のとおりっす…」
文丸の将来を守るために警察には届け出ないそうです。
「もちろん200万は自分が必ずお返しします。付け人の不始末は私の責任ですから」
「変わってないな……。そんな、気にしないでください」
「あ、そうだ!ルーシーさんお手製の差し入れすごく美味しかったです!」
美味しかった?
バーカウンターに居合わせたシャーロックも違和感を覚えます。
「まるで売り物みたいにモチモチ…」
「文丸!お前、ちゃんと反省してるのか!?」
「すいません!」
近江山が文丸の言葉を遮ったように見えました。
「こりゃ多分あれだね…ちょいと買ってきておくれよ。おうよ!何をだい?」
シャーロックは何かに気づいたらしい。
ハドソン「応援もいいけどあんた金稼がなきゃいけないんじゃなかった?」
ルーシー「そうだ!どんなショボイ仕事でもいいです!今ある仕事全部私に回してください!」
それあらというもの、朝昼夜問わず働き続けて200万円を用意します。有言実行の漢だ!
「あ、それは!」
文丸の前に現れたシャーロック。手には菓子の箱を持っていました。
返済期限が迫る!

「先生、久しぶりやのぅ」
「親分さん!ウエストではお世話になりました。おかげで無事、歌舞伎町にこられました!」
ワトソンと兼古の意外な接点が明らかに。
「こっちには慣れたと?」
「えぇ。ただ、依頼の方はまだ…」
「相手があの落語バカの偏屈野郎やけんのぅ」
「滅茶苦茶こき使われて、本当に。でも、何か嫌いになれないんですよね」
「まあ腕は確かやけ。気長に頑張れ」
「はい!ありがとうございます」
「――そういや、ルー坊はどんな様子ね?」
ワトソンは借金の件について知るのでした。
「シャーロックさん!事情は知ってるんでしょう、お金を貸してあげてくださいよ!腐るほどあるんだから!」
シャーロック金持ち説!?
「私のことは放っておいてくれ!」
「放って置けるわけないでしょう!今日中にあと200万用意できなきゃ…!」
「自分で取り返せばいいだろう?あのマヌケな付け人から200万を盗んだ犯人は金を使ってない」
「犯人分かってるんですか!?」
「もちろんだ。聞きたいか?」
「はい!もちろんです!」
いつもの
シャーロック「ところであんたに買ってきてもらった大福、食うかい?」
ワトソン「…美味しいけど、これは何なんです?」
シャーロック「そいつァ、文丸が食った差し入れさ」
ルーシーは何かに気づいたようで部屋を飛び出します。
ルーシー「近江山ぁー!私と勝負しろ!」

『子供相手に何してんだ』
それは歌舞伎町に着いてすぐのこと。メアリが連れ去られそうになった時、姉妹に手を差し伸べてくれたのが近江山でした。
近江山『妹を守ったのか?偉いな。この街で生きていくのは楽じゃないが…そのまま真っ直ぐ生きろよ』
ルーシー「私はあんたに憧れてた!真っ直ぐ生きてるあんたに!!」
解決!
「俺ぁ遠慮しとくよ~。だってこれ睡眠薬入りの大福じゃねぇか」
「睡眠薬!??」
ワトソン丸々一個食べちゃったよ(笑)
「最近若ぇ衆の間で流行ってるみてぇでよ。時間差で聞くっていうのがウリらしいよ。でも俺が差し入れってどういうことだい?文丸が食ったのはルーシーの手作りじゃ?」

「知らないのかい、ルーシーの料理は激マズなんだよ」
「えぇ――!」
シャーロック「文丸はあまり酒を飲まなかったのに強い眠気に襲われた。そして食った差し入れはモチモチしていたらしい。そこからこいつにアタリをつけて文丸本人に見せてみた。つまり犯人はねるねる大福で文丸を眠らせてその隙に金を盗んだ。ルーシーの差し入れからこいつにすり替わってたってのがこのお話じゃないか。じゃあ一体犯人は誰なんだ?」
近江山「すまなかった。俺が文丸から金を盗んだんだ」
睡眠薬入りの大福を差し入れだと偽って部屋に置き、大福に目がない文丸を眠らせ、200万を盗んだといいます。
「金が必要だったんだ!星を買うために!」
「や、八百長!?」
「先場所も休場続き。次で幕下に落ちたら引退するしかないと思いつめていたとき、八百長を持ちかけられて…!」
「相撲賭博に手を染めている連中にとっては星を買うことくらい常識さね」
ここでワトソンの頭をよぎったのはミッシェルの言葉でした。
『つまらない男ですよ』
「八百長話とかけまして、差し入れの手作り料理と解きます。その心は!?オイシイとは限らない。ちょうどお時間でございます」
近江山が全敗したのが、金に手をつけていない証拠でした。
「ルーシーさん、文丸。本当に済まなかった!これはお返しします」
「近江山関ぃ~~(泣」
ギリギリのところで踏みとどまったんですね。よかった。
「やっぱりあなたは……。やるよ」
「そんなわけには!」
「いいから取っとけ、選別だ。真っ直ぐに生きてくれ」
ルーシーの背中が格好よかったですね…。
「欲しかったドレス売り切れてたのよ~」
「はーい」
「メアリ、そういえばルーシーはどんな感じ?」
「そうよ、例の400万返済の期日じゃない?」
「何の話…?」
(――お姉ちゃん、どうしよう!こんなつもりじゃなかったのに!ごめんなさい!!)
メアリはハドソンから借金の事を聞きます。
兼古「よう、メアリ嬢ちゃん、ルー坊ならもう店に向かっちょるよ」
メアリ「お願いします!おねえちゃんを店に出さないでください!私が代わりに働きます!だから!」
兼古「悪いけんど、嬢ちゃんには無理やち思うわ」
メアリ「なんでよーっ!?」

「紹介するぜ!期待の新人ルーだぁ!」
「どうも…」
種馬牧場でホストしてた(笑)
「みんなー!ルーくんにガンガン指名入れちゃって~!」
「メアリ!?授業料って言ってたのはもしかして!」
「てへっ、ごめんね」
メアリは冒頭の赤いドレスを着ていました。そう言うことか( ̄▽ ̄;)
最後訛ってたの可愛い。二人は真っ直ぐだったあの頃から何も変わっていませんでした。
「文丸、十両昇進。あの付け人結構強かったんだ。昇進祝いに近江山が200万円の化粧回しを贈るんだってさ~」
「そういえば僕の依頼なんだけど!被害者は差し入れのみたらし団子が…あれ?なんか眠く…」
▼ねるねる大福のこうかはばつぐんだ!

知れば知るほどルーシーが格好いい回でした!彼女が通りかからなかったら文丸は死んでたよ…((((;゚Д゚))))メアリはとことん妹属性だな。どうにも嫌いになれません( ̄▽ ̄;)
二人の姉妹愛も素敵でしたね。ルーシーがシスコンになるのも無理ないよ!
冒頭のドレスとか種馬牧場とか、どうでもよさげなシーンが伏線になっていたのはやられたな(笑)
兼古親分は話が分かる人だ!
シャーロックの推理落語、今回もお見事でした!