前回のあらすじ
内容をカンタンに説明すると…
- 降霊科のウィルズ一級講師の父が遺した工房が暴走。多くの死者を出していることからエルメロイⅡ世は事件を預かることになる。依頼主のウィルズ、ライネス、グレイらと現地を訪れたエルメロイⅡ世。彼を工房で待っていたのは法政科の化野、コドリントン本家から派遣されたワレッタ、そしてネクロマンサーにして傭兵の獅子劫界離だった。
- 事件を紐解く鍵は雷鳴、魔眼、墓所。そしてウィルズの前に姿を現す女の妖精。あと少しですべてのピースが揃うという状況で、ワレッタが雷に打たれて死んだとの知らせが入り…!?
- 今回は…悪霊・ブラックドックの出現を受けて仮説を証明することにしたエルメロイⅡ世。ウィルズ、ライネス、獅子劫らの協力を得て儀式を行うと、例の妖精が現れるのだった。事件の真犯人と真相が明かされる。
【ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 5話】工房と塚と死霊魔術師【アニメ感想・名場面】
グレイの力
ワレッタは死にました。降霊も人為的に妨害されて不可能です。
化野の疑いを晴らせないウィルズは監禁されました。
「真犯人は他にいる。間違いなくな」
エルメロイは真相に近づきつつあります。
「協力してもらうぞ獅子劫界離。この件にはネクロマンサーの助力が必要だ」
「前金が欲しいな」
「手持ちはそんなにないんだが…」
「一本くれ。毎度」
葉巻一本で契約成立です!
化野「正義の執行です。法政科は魔術を扱わない。政治のみを扱う」
ライネス「もう少しましな冗談を言え」
化野「あなたも好きでしょう?楽しいことって」
化野の狙いは未だ不明のまま。
一方、エルメロイⅡ世に協力することになった獅子劫ですが、内容はまさかの資料集めでした。
「どうかしましたか?」
「ちょいと懐かしくてな」
「こういうのお好きなんですか?」
獅子劫が持っていたのは童話(?)の本でした。
「俺じゃない。家族に好きな奴がいてな」
「お子さんですか?」
「ま、そんなところだ」
(´;ω;`)
「あれは!?」
「ブラックドック。四つ辻に現れる妖精。または悪霊」
書庫から出た二人はそれに襲われます。
咄嗟に本を硬化する獅子劫~~( ̄∀ ̄)
「逃げな。お嬢ちゃんには荷が重…」
「アッド!第一弾会解除!」
一撃でブラックドックを葬ったグレイです。格好良い!
「すげーなお嬢ちゃん」
獅子劫はグレイの魔術礼装をみて「とんでもない」と感想を漏らします。
ブラックドックの出現を受け、エルメロイⅡ世と化野も加えて緊急の話し合いが行われます。
ブラックドックは自然発生するものではありません。
エルメロイⅡ世「あれがワレッタたちを殺した落雷の正体だと見ていいだろう。ブラックドックは雷の化身でもある」
化野「ますますこの工房の危険性が明らかになったわけですね」
獅子劫「その前に聞きたいことがある。お嬢ちゃんの”魔術礼装”だ。あれはなんだ?」
ブラックドックも恐れていた”ソレ”が、聖櫃を解き明かす鍵になるかも知れない。
エルメロイⅡ世は説明します。
「あれはアーサー王の槍、ロンゴミニアドだ」
「槍!?あの鎌がか?」
「鎌は仮の姿だ。アッドも鎌も槍を封印するための礼装に過ぎない」
「てめぇ!もっと敬え!」
「ある一族が生み出したアーサー王の似姿。それが彼女だ」
次々とグレイについての情報が!
彼女を生み出したという一族がどこの誰か分からないのですが…(´Д`;)
「アーサー王ってのは男だろう?」
「少女だ。グレイと年の変わらぬ少女だ。私は聖杯戦争で英霊としての彼女と出会っている」
「あんたが参加してたってのは本当だったんだな」
「…私は…見ていただけだ……。戦ってなどいない」
未だ聖杯戦争に囚われているエルメロイⅡ世です。
真相
獅子劫は得心がいきます。
「このブリテンで風と雷鳴とともに現れる死霊の軍勢といえばアーサー王に率いられたワイルドハントだ。天国にも地獄にも行けなかった死者の霊が幽霊や妖精だとするのなら、アーサー王は幽霊や妖精の王様だ」
「アーサー王は倒れアヴァロンへと去った。この節は神話における冥界へ旅に由来する……」
「そういうことか。全てが分かった。これで仮説が証明できる」
聞いてる方はいつもサッパリですよ( ̄▽ ̄;)
エルメロイⅡ世はウィルズ、ライネスと獅子劫を呼んで儀式を行います。
ライネスはただ立っているだけでOKです!
詠唱を連ねるエルメロイⅡ世たち。すると魔法陣の中央からひとりの妖精が現れました。
「!!君は」
「やはりか」
「まさか…このような魔術を使うとは」
ウィルズが目撃していた妖精でした。
会話できることに驚くウィルズです。
「ウィルズの妖精眼をライネスの魔眼が持つエレメスと照合させれば難しくない」
「人を触媒扱いか!」
「触媒だ!扱いじゃない」
酷い(笑)
この工房は、魔の力を引き出すように設計されていました。ウィルズの妖精眼を利用するためです。魔眼を例脈で活性化させ魔力を引き出す。魔力は死者たちを核にして人口妖精を生み出す。
というのがエルメロイⅡ世の推理。妖精は肯定します。
「つまり犯人はトレヴァー卿で、凶器はこの工房そのもの、ということだ。館に入った時から分かっていたことだがな…」
だから落雷も事故などではなく、意図的な殺人。
「この工房自体が、巨大な殺人装置なんだ!」
殺人があった日は、いずれも月と星の配置が冥府と大地の力を高める日でした。
「3年で15人。殺された者達は妖精の力と妖精眼を利用した工房によって変貌する。新たな人口妖精、ブラックドックへと。この工房はトレヴァー卿が人口妖精を制御し使役するためのものだ。そのために何人死んでも構わないと思ったのだろう」
今現れた妖精もウィルズの妖精眼も工房の歯車のようなものでした。
そして最大の謎、トレヴァー卿の死の真相は。
妖精「私が殺した。かの魔術師は汝を欺き、我らの秩序を乱した。故に罰を与えた」
しかし工房そのものは止まらず、ウィルズに救いを求めたんですね。
妖精は、ウィルズを悲しませたくなかったのだと言います。
対するウィルズは、妖精がここにいるから工房を手放したくなかった。
エルメロイⅡ世「妖精が見えるものは妖精に魅入られる。そういうことだ」
化野「素敵なラブロマンスですが、結局ウィルズの妖精眼がワレッタを殺した、ということになるのでは?」
エルメロイⅡ世「彼は利用されただけだ!君はナイフによる殺人でナイフを法廷に立たせるのか!?」
しれっと名言だ…(´-ω-`)
最果てにて輝ける槍
「霊脈の動きが妙だ!こいつは…!」
エルメロイⅡ世たちは屋敷のエントランスへ避難します。
平原から屋敷に向かってくるのはブラックドックの大群です。
「しまった。化野が施した封印の影響を甘く見ていた!結果的に私の儀式が工房を活性化させてしまったらしい」
「すまん、俺が気づくべきだった」
「いや。遅かれ早かれこうなった。死者は死を呼びブラックドックはワイルドハントへと変わる。見ろ!」
「あれは!?」
「妖精の国に至る門だ!」
ブラックドックの背後には光り輝くゲートが出現していました。
「奴らは仲間を求めている!」
工房に居る生者を死者の列に加える気のようです。
「しばらくはもたせます、ライネス嬢は私にお任せを」
「ちっ…!」
魔眼の影響でライネスは立つこともままなりません。
「分かった、行くぞ!」
グレイを始め、ウィルズ、獅子劫の戦いっぷりは凄まじいものでした。エルメロイⅡ世も頑張ってます!
「くそ!どれだけ人間を殺しやがったんだ!」
「地下霊廟の数を見ると報告されていない死者も相当いるはずだ。察しはついていたんだろう?」
「まぁな!」
倒しても倒しても湧いて出ますね( ̄▽ ̄;)
「やむを得ないな、グレイ…。頼む!」
「分かりました」
グレイはロンゴミニアドを使用することに!
「気にするな!お前さんのやりたいことをやれ!!」
身を呈して援護してくれる獅子劫さんかっけぇ!!
妖精「アーサー王の槍…よもやこの時代に…」
グレイ「ロンゴミニアド!!!」
天にも届くような攻撃でした。半端ない戦闘力です(´Д`;)
ウィルズが選んだ道
グレイのロンゴミニアドにより妖精は消えました。しかし妖精の国につながる門が消えません。
「遅すぎた。トレヴァー卿の術式は完全だった!人口妖精を消しただけでは足りない!」
「やむを得ませんね。ウィルズの魔眼をえぐり、工房を破壊します」
化野さんサラッと何てことを((((;゚Д゚))))
「そんなことをしても封じられた霊たちが暴走するのが関の山だ」
「だが術式を解体するのに何ヶ月かかるか分からんぞ!?」
「手ならある。術式を解体する手が」
ウィルズは門に向かって歩き始めます。
「最初からこうすればよかった。薄々分かっていた」
「待てウィルズ!そんなことをすれば!」
「死にはしません。僕は彼女の。父やワレッタの待つ国へ行くだけです」
「やめろ!!死者に引き込まれるぞ!」
グレイを獅子劫に預けて必死にウィルズを追いかけるエルメロイⅡ世ですが、間に合うはずもなく。
「ありがとう、ロード・エルメロイⅡ世。僕の謎を解体してくれて。さようなら」
エルメロイⅡ世の叫びも虚しく、ウィルズは妖精と、そして門と共に姿を消しました。
まさかの結末だった…(;;゚д゚)
「事件解決お疲れ様でした。ひとつお礼をしたいのですが」
「伺おう」
化野は後始末の途中に見つけたという「面白い資料」をエルメロイⅡ世に手渡します。
「ウィルズの魔眼の出処です」
「出処?魔眼は生まれ持って得るものだ。――まさか!」
「魔眼収集列車、ご存知でしょう?」
「噂だけはな。魔眼を売り買いする幻の列車。実在していたのか」
「トレヴァー卿は最初からウィル図を工房の礎にするため作り出したようですね。これは魔眼収集列車についての資料です。コピーですけど」
「まさか!!」
法政科・化野の狙いは最初からこれでした。化野はしらばっくれてますが(笑)
獅子劫「お嬢ちゃんに一つアドバイスだ。あのロードからは目を離さないでやれ」
聖杯戦争の英霊、もとい死者に囚われた男は厄介だといいます。
死者は生者のそばにいて、いつも過去へと引き込んでくるから。
「あいつが聖杯戦争で何を見たのかは知らん。だがこのままだとあいつは面倒なところに引き込まれるぞ」
「あいつにはお嬢ちゃんが必要だ」
「へっ!?」
なんで赤くなるんだ~~~~~( ̄∀ ̄)ニヤニヤ←
「それじゃあ達者でな」
獅子劫はエルメロイⅡ世達とは違う方向へ去って行きました。終始ダンディだった…。
「グレイ、私たちもロンドンに戻るぞ」
「はいっ!今行きます!」
グレイがなんだか弾んでいるように見えるのは気のせいでしょうか( ̄∀ ̄)←
まさか妖精と行ってしまうとは。ロマンチックな最後でした。
グレイも大活躍でしたね。ロンゴミニアドの威力に驚きです!
エルメロイⅡ世はさすがの推理力ですが体力が無さ過ぎる描写もしょっちゅう挟まれてて笑っちゃいます。
そしてやっぱり獅子劫さん、格好いいんだよな~。グレイの赤面も引き出してくれて役どころ以上の働きがすごい。彼主人公のスピンオフを望む声も結構ありました。いつか見れるといいな!