前回のあらすじ
内容をカンタンに説明すると…
- ユキの父・ダイチとラクーナケミカルの所長、副所長は並行世界から来た人間だった!彼らの目的は、元居た世界とこちらの世界を繋げる事。その計画を秘密裏に進める中、ダイチは職場で顔見知りになった女性・ミフユと出会い交際を開始。後に「ユキ」と名付けられる子をもうけた。
- ダイチが”こちらの世界の人間”を交わったことを知った所長、副所長は怒り、彼らとの間に大きな溝が生まれてしまう。数年後、所長の計画により、実験中のダイチと多数の人が巻き込まれた最初のロストが発生する。
- 今回は…ロスト内部に蔓延する「波動性物質」の存在を知ったタクヤとユキ。それは精神に異常をきたし、最悪の場合、人を死に至らしめるものだった。人体実験成功一歩手前で手詰まりになる所長。それを見た副署長は自ら実験体になると申し出るが…。
【消滅都市 10話 アニメ感想】決断
本当の想い
ギーク「一番怖いのは世間だ…」
先のリークは失敗したようですね。
そしてコウタ生還のいきさつが明かされます。
重傷を負った彼を救ったのは、カイバラでした。
タクヤ「馬鹿な!組織に楯突いたお前や由美子をあいつが助ける訳無いだろう!?」
コウタ「先輩はカイバラさんのこと誤解してるんすよ…!」
しかし、カイバラがタクヤの潜入捜査を打ち切ったせいで養護施設子供達が助からなかったのは事実です。
「あいつが組織に寝返ったせいで…!」
「俺あれから調べたんすよ。はっきり言わせてください。あの時はそうするしかなかったんだ。カイバラさんは組織に脅されてた。従わなければ事務所のみんなを皆殺しにするって。俺たちのために信念を曲げざるを得なかった。一番悔しかったのはあの人っすよ…」
「クソ…!」
カイバラの疑惑が晴れました。
そしてユキの素を訪ねた研究者は、ロストがまだ終わっていない事を伝えます。
「終わってないっていうよりは極めてゆっくり完成しつつある、といったほうが正しいかしら」
それが実現するのは数十年後だと言いますが、いずれにせよその時は訪れます。
「私が行ってなんとかしなきゃ。お父さんが呼んでる。少しでも可能性があるのなら私は行く」
「じゃあはっきり言うわ。ロストの本当の危険性について」
同じ頃、タクヤはもうひとりの研究者に契約解除を告げられるとともに、ロストの本当の危険性について知らされています。
タクヤ「なんだ?その波動性物質っていうのは…?」
「ユキを泳がせ覚醒させる。あるいはソウマを暴走させる。それで十分ポータル装置の代わりになると考えていた。だがことはもっと簡潔だ。ダイチさえ排除すればポータルは完成する」
所長・タイヨウが再び動きます。ロストの内部と交信を試みていました。
「ダイチを排除するといってもどうやって…」
「私自らロストへ向かう」
「正気なの!?波動性物質の危険性はあなたが一番分かっているでしょう!?」
懸念を示す副署長。波動性物質の影響を受けないようにする薬はまだ未完成です。
「ロスト内部に充満しているとされる未知の物質だ。特に生物の神経系に及ぼす影響は甚大だ。長時間さらされると脳内の海馬が侵食され記憶が失われる」
「最悪の場合、精神に異常をきたし死に至ることもあるわ」
調査隊が誰ひとり生還しなかったのはそのためです。
ロストの全てを知ったタクヤとユキ。ふたりが下す決断は…。
仲間たちの想い
タクヤは修理を頼んでいたバイクを取りにギークのもとへ向かいます。
別れ際、ギークがタクヤに渡したのはSPR5のDVDで。
「絶対返してね。お宝なんだから…!」
無事に帰ってきて、と。
ギークの気持ちをくみ取ったタクヤは「あぁ」と返事をしてバイクを走らせました。
研究者チームは組織のラボで働いていた頃を思い出します。
「研究者としてあれほど恵まれた環境はなかった。何しろダイチさんという天才がいたからな」
「ちょっと変わってたけど家族思いな人だったわね」
「親バカとも言う。…ダイチさんは、自分の研究について本当はどう思っていたんだろう…」
ダイチ『エイジくん。毒にも薬にもなるのが科学というものだ』
あの現場にいたのは彼だったんですね!( ̄▽ ̄;)今気づいた
「ロストが発生した原因の一端は私たちにもある。その責任と向き合わなければならない」
「言うのは簡単よ。覚悟はあるの」
「あぁ。科学者である前に人間でありたいからな。どんな形であれ、彼らが二人で出した結論なら全力でサポートする」
和解、そして狂気
コウタから連絡を受けたタクヤはカイバラと再会します。カイバラはなぜかトマトを栽培していました。
「そんだけあればユミコが何回か失敗してもいけるだろう」
「ありがとうございます」
お土産に大量のトマトを貰って。
「タクヤ。お前の人生だ。やりたいようにすればいい」
カイバラはタクヤの背中を後押しします。
帰り道の拓哉の顔は、良い意味で吹っ切れていました。
「もう決まってるんでしょう?」
「…」
ユミコもユキに理解を示してくれました。
「後ひとつ足りない因子。…こちらと違う並行世界の因子?」
新たな目的を得た所長・タイヨウは人体実験の頻度を加速させます。副署長・ツキの静止の声も届きません。
「もともとあちらにいた我々ならば、記憶を保ったまま存在可能なのではないか?」
「それじゃあまりに根拠が薄いわ!」
「ロストの中に意志を持ったダイチがいるのもその証拠じゃないか?この仮説が立証できれば…」
「…私が、私が実験台になるわ」
「いいのか?」
ツキはタイヨウに惚れているのでしょうね…。
その気持ちを利用するかのように、タイヨウはツキが実験体に名乗り出るのを待っていたようでした。
「私はあなたのことを忘れたりしない…」
ツキは実験装置に入ります。
「ほぅ…」
「タイヨウ…。ほら、私あなたのことちゃんと覚えているわ!」
「素晴らしい成果だよツキ」
他の被験者が精神を破壊された数値になってもツキは正気を保っていました。
タイヨウの仮説はこれで立証されたはず、なのですが。
「念のため最大値でも試してみよう」
なんでだよ!!(´Д`;)
科学者の探究心なのか、単に彼が鬼畜なのか…。
「なんで!?どうして!!出して!ねぇ出して!!!出して!!!!」
必死に訴えるツキの姿がホラーでした。((((;゚Д゚))))
内部映像はここで途切れます。
静寂に戻る実験室内。
タイヨウ「仮説は立証できた」
ロストへ!
「バイクはどう?」
「もうバッチリだ」
「そう。…ねぇ、タクヤの思う普通の生活って?」
「住む家があって、仕事があって、少しの友人がいて」
「普通だね」
「普通が一番幸せなんだ」
ユキとタクヤは、全てが終わった後に訪れるであろう普通の生活を思い描きます。
「幸せだろうね。普通の生活」
「あぁ」
「忘れないようにしなきゃ」
「あぁ。これから先、何があっても忘れないようにしよう。幸せな生活を」
なんだろう、熟年夫婦のような安定感でした…( ̄▽ ̄ )
「しっかりつかまってろよ」
「えぇ」
「行くぞ」
二人はロストへ向かう決断をしました!!
コウタも完全復活して一安心です。
そして所長・タイヨウの常軌を逸した行動はエスカレートするばかり((((;゚Д゚))))
後半、ツキの目が充血していたのでただではすまなかったのだろうな、と予想できます。おそらく死んでしまったのでは…。
なんて酷いことをするんだ!
スクーターでロストへ向かうタクヤとユキが一心同体になってるのが見て取れました。感慨深いです。
最終回に向けて盛り上がってきました。ふたりの未来に”普通の生活”がありますように…!