【消滅都市 9話 アニメ感想】ロスト発生の真相!ユキの父・ダイチは並行世界の人間!

前回のあらすじ

内容をカンタンに説明すると…

  • TV生出演のヨシアキと協力してラクーナケミカル研究所に潜入したタクヤ達!人体実験の痕跡や希望の光養護学園と組織のつながりを決定付ける園長の証言を手に入れる!時を同じくして研究所の所長と副署長は任意同行されるが、警視総監の権限で再び自由の身となる。
  • 潜入捜査を終えたタクヤ達。しかしアーティファクトの役割を果たしていたユキが離れたことで、ソウマの暴走が始まる。新たなロストの兆候が現れる中、駆けつけた姉に抱きしめられたソウマは、所長の思惑に反しロストを引き起こすことなく消滅したのだった。
  • 今回は…時は遡ってユキが生まれる前。彼女の父・ダイチは所長と副所長――あちら側の世界からやってきた仲間と共にノア計画の成功へ向けポータル装置の研究開発を行っていた。しかし食堂で働く女性・ミフユとの出会いが、ダイチと世界の行く末を大きく変えることになる…。

【消滅都市 8話 アニメ感想】ユキとソウマの別れ!ダイチは所長にとって邪魔な存在!

2019.05.28

【消滅都市 9話 アニメ感想】運命

並行世界の人間たち!?

平行世界についての論文発表会場に現れた3人組。

「こっちのお前は饒舌だな」
「上手くやれそう?ダイチ」
「心配するな。明日からなに食わぬ顔で出てくればいい」

と、右の男性に向かって発言する所長と副署長。
しかし、今まさに大勢の前で論文発表をしている男性もダイチでした。
ダイチが二人…!?Σ(゚д゚lll)
異常な光景です!
どうやら二つの世界のダイチが同じ世界に存在しているようですね。

翌日、研究仲間に「主任」と呼ばれたダイチは、いつもと違ってコーヒーに砂糖を入れませんでした。
すでに二人の同一人物は入れ替わっているようです。

「あの、失礼します。私警視庁一課の根岸と言います」

リョウコの父がダイチを訪ねてきました!
彼が生きているということは、過去の時間軸らしい。例の手帳も持ってますね。

「実は先日、奥多摩の山中で男女3人の白骨死体が見つかりまして、そのうちのひとりの歯型があなたのものと一致したんですよ。さらに奇妙なことに、検死によればそれらの白骨遺体は死後50年は経過しているのだとか。これはどういうことかと思いまして」
「…こちらがお聞きしたいですね」

こちらの世界のダイチは殺された?人数的に、残りの遺体もこちらの世界に居た所長と副署長のようです。

また所長達は上層部を罠に嵌め、ラクーナケミカルとラボの全権を掌握。

副所長「材料の仕入れ先も決まったことだし」

希望の光養護学園と取引を始めたのもこの頃です。

「お前はポータル装置の完成を急げ。その分野のエキスパートはお前しかいない」
「この世界の転移に成功したのは俺たちだけか。ほかの志願者はどこへ…」
「だからこそなりふり構ってはいられない。ノア計画を成功させれば数百万人が救われる」

ダイチ達が元居た世界には危機が迫っていたのでしょうか?

「いま開発中の観測装置がある。これをポータル装置に転用しよう。理論上はあちらの世界と繋がるはずだ。ただその場合、東京のど真ん中に風穴を開けることになるが」
「ポータルを発生させるには膨大な情報量が必要なんだろう。巻き込む人間は多ければ多いほどいい」
「数百万人で移住者がやって来る。間口は広いに越したことはないわ」

装置の完成を急ぐダイチ。
所長は記憶を保持したままポータルを自在に行き来できる人間を確保するため、人体実験の頻度を上げていきます、

運命の出会い

同時期、ダイチは食堂に務める女性・ミフユと顔見知りになります。
少しずつ距離が縮まっていき…。

「夏は嫌いだ…」
「私もです」
「…」

ダイチはミフユのことが気になり始めます。

とある雨の日、ミフユを送り届けたダイチは彼女の自宅の前に張り紙をされているのに気づきます。

「毎年こうなんです。自己の日が近づくといつも。私は子供の頃病気がちで、治療費を稼ぐために父は無理をして運転していました。だからさっきの落書きはある意味正しいんですよね」

なんでお前が生きている、とスプレーで記されていました。
遺族の逆恨みですが、ミフユの立場からすると遺族を非難することもできず。

「平行世界というものがあるなら見てみたいです。私が生まれなかった方の世界を。今でも毎日誇りを持って仕事をしている父の姿を。見てみたい…」

ミフユは静かに涙を流します。
自分がいなければ父が無理をすることはなかった。事故が起きることもなかった、と。
彼女が悪いわけではないのに…。

これを期に、ダイチとミフユの距離はぐっと縮まり、気づけば同棲する仲にもなっていったようです。

選択

所長はポータル装置の完成を急かします。

「もしかしてこっちの世界に嬢が湧いたわけじゃないだろうな?」
「まさか」
「それならあの女は?」
「!」
「当然分かっているはずだ。こっちの世界の人間と交わることが何を意味するのか。お前は違うと信じている。助けを待つ数百万人とたったひとりの女を天秤にかける愚か者ではない、と」

苦渋の決断を迫られるダイチ。そして彼は選択します。

「別れよう」
「・・・・・そう」

ミフユは理由も聞かず、最後にダイチの体を気遣い、応じてくれました。
心の底から相手を想っているんだろうな…(´-ω-)

一度は彼女の前から去ったダイチですが、足を止めます。

ミフユの前に再び現れたダイチ。
二人は結婚し、しばらくして子供が、ユキが産まれました。

そして全てがロストへ繋がる

「とんでもないことをしてくれたな!!二つの並行世界、どちらにも属さない存在が生まれたんだぞ!!?」
「違う。両方の可能性を秘めているんだ」
「そんな人間がいていいはずがない!!」

所長たちの反応はまぁ、しょうがないですよね…(´Д`;)

「存在そのものが矛盾だ!」
「危険だわ。消すしかないわね」
「! 娘になにかしてみろ!そのときはお前たちを殺す!!!!」

今の彼は科学者である前に人間であり、ひとりの父親でした。

「心底呆れた…!好きにしろ!ただし!ポータルの実験は必ず実行しろ…。わざと研究を遅らすような真似をしたら…!わかってるだろうな?」
「…」

計画は続行されますが、所長、副署長とダイチの間に決定的な亀裂が生まれてしまいます。

運命の日が訪れたのは、それから数年後のことでした。

「いよいよだな」
「ええ」

所長と副署長は何かを計画しているようです。

(安全装置は作動している、大丈夫だ。奴らに悪用されないためにも私の仮説を立証する必要があるそのための実験だ)

ダイチは装置を起動させます。
しかしこの瞬間、組織の人間が制御装置室に入り込み、安全装置を解除してしまうのでした。

「くそ!あいつが!」

おそらく、所長と副所長が引き起こした物ですね。

「まずい、このままでは臨界に―――!ユキ!ソウマ!!」

そして最初のロストが発生。タマシイとして登場した人たちも大勢巻き込まれていきます。

(結局、私は誰も救えなかった。だがこれだけは…。これだけは間違いじゃない。まぁ、望みはある。届いてくれ―――)

ダイチ自身もロストに巻き込まれました。その後彼がどうなったのかははっきり描かれませんでしたが、意識だけの存在になったようにも見えますね…。

ほどなくしてタクヤの依頼主のPCにデータが送られてきます。
解読すると例の文章になりました。

”ユキ、ロストで待つ”

このメッセージはしばらくのち、ユキに届けられることに…。

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謎が明らかになる過去回でした!
なぜ所長たちがロストを引き起こしたがるのか。それは彼らが元居た世界の人々を救うためだったんですね。元居た世界がどんな状況なのかは分かりませんが、こちら側の世界と繋げて移住を試みるくらいですから、危機的状況に陥っているのは間違いないかと。
ダイチが並行世界の人間だったとは。驚きました。
白骨死体の正体は言わずもがな…。所長、副所長含めもうひとりの自分を葬ったということになりますよね。すごい覚悟だな、と思います。
大切な家族も元居た世界の人々も救おうとしたダイチですが結局叶わず。無念だったに違いありません。タマシイになった人たちが死んだのか生きているのかはわからないままですね。
望みはユキに託されました!
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