内容をカンタンに説明すると…
- イックの策略で本来行くはずのマルベリー7ではなく8へ着いてしまった。そこはロボットの国。
- 人間は奴隷でしかなかった。そこで焼きハマグリ屋を営む少年と出会う。彼の話を聞いた二人は決意するのだった。
- 今回は…工業惑星ヨッカマルシェ、名物はなし。だがヒザクリガーとイックの製造元だった。ヒザクリガーの作者アルメーニ、アニメ大好きのオタクであった。ロビーの家のルーツが少しずつ明かされていく。
【robihachi 9話】亭主の好きなヒザクリガー【アニメ感想】
結構重要な場所
<西暦1969年。人類は新たな一歩を踏み出そうとしていた。
この日 7月18日。無謀な1人の日本人の民間人宇宙飛行士によって人類による初めての月面着陸という偉業が達成された。
だがそれだけではなかった。
ギャラクシーセンチュリー トリプルオー1。この年 宇宙人とのファーストコンタクトを記念して年号が改められた>
私達の知ってる月の着陸と違う。
「工業惑星ヨッカマルシェか」
「名物なしだって」
「じゃあやっぱり立ち寄らなくてもいいんじゃないか?」
「ドアホ!ヒザクリガーの修理を頼むんだよ!こないだのバトルで大分ダメージを受けたからな!
ヒザクリガーもこの宇宙船もヨッカマルシェで造られたんだよ
俺もこの星で造られたんだよ!」
工業感あふれる先進的な星ですね。
機械関係はメイドインヨッカマルシェだったんですね。
「アルメーニのドックはこっちみたいだ。この宇宙船とヒザクリガーを作った奴だ。」
「おーい!誰かいませんかー?」
「やぁ!お待たせお待たせ!ここは全自動化されていて滅多に人が来ないもんでね!」
典型的オタクみたいなやつ来たぞ…
「ルーシー元気だったかい?ナガヤボイジャー懐かしいなー!」
「あれ?ルーシーじゃないの?」
「ルーシーは俺の親父だよ」
「アンタ ルーシーの息子さん!?僕はアルメーニ!」
アルメーにさんオタク?
「ヒザクリガー壊れちまったんだ、直してくれない?」
「これはヒザクリガーの形だけ真似た実物大のフィギュアなんだから戦ったりしちゃダメだよ」
だからスカスカだったのか…。
「こりゃ酷いな。部品を交換すれば修理は可能だけど…。で何かある?」
「ん?金ならないぞ?」
「金じゃないよ!ルーシーから何も聞いてないの?
金なんかより手に入れたいのは地球の古いアニメのセルとか原画とかアフレコ台本とか。中でもヒザクリガーは大人気だ!」
やっぱりアニメオタクだった!!格好のまんまだった!(偏見)
「我々は地球での本放送時にはローカル過ぎて番組の存在を知らず、後に銀河ネットワークで放送された時にその魅力を知ったんだ
ヒザクリガーは考え得るアニメ番組のトラブルが全て起きてしまったと言って過言ではない作品だ。
そして本放送以後も不幸は続き、完全版は失われてしまった。第12話の内容が問題視され欠番となってしまったのだ。
我々は再放送版を見るしかなかったので幻の12話を探し求めているが未だ発見できない!マスターフィルムも破棄されてしまったらしい!
私はヒザクリガーの聖地巡礼のために地球に言った時にたまたまルーシーと知り合ったんだ」
聖地巡礼のために宇宙旅行を。オタクアルメーニよく喋る。
ロビーのルーツ
「ルーシーはなぜかヒザクリガーの膨大な資料を持っていて、私のアーカイブに提供してくれた。特に自慢の一品は変形合体シーンのバンク用セル画だ。
代わりに僕のお小遣い全部とナガヤボイジャー、おまけに完成したての原寸大ヒザクリガーを付けて渡したよ」
「ウチが急に金持ちになったのはそういうことだったのか。
そうだ!実家じゃナガヤボイジャーを物置代わりに使ってたんだ!何か探してみるぜ!」
なにか発掘してきた様子
「これで修理してくれるか?」
「するする!宇宙浪人テンカさんはヤージ監督の初監督作品だし!」
「ヤージ監督?」
「ユマ・ヤージ監督!ヒザクリガーの!」
「ユマ・ヤージはうちのじいさんの名前だぞ?なるほど。それで親父がこんなもの色々持ってたわけか。
ウチのじいさん アニメの監督だったのか」
まさかのアニメ業界の人だった。
「じいさんは俺が5歳の頃 死んだからあんま覚えてないんだ。薄らと可愛がってもらった記憶があるくらいだ」
「お父さんは何も教えてくれなかったんだね」
「あぁ。それどころか素性を隠してじいさんの思い出の品を売り払ったみたいだな!あのクソ親父が!」
「けっ、親子揃ってゲス野郎かよ」
う~んなにか理由があると思いたい。
観光にでかけたロビー達。
「ヨッカマルシェは惑星全土にある高度に自動化された工場群が莫大な富を生み、発達した医療により長寿を得た」
「つまり金と時間を持て余して趣味の世界でしか生きられなくなっちまったってわけか」
え、これ今の日本からしたら理想の世界では…。
「懐かしいを通り越した俺の生まれる前のアニメが大流行だ」
「俺には全く分からないよ」
VHSも知らない世代のハッチですもんね。
ってかこれアキバですか。四日市ですか。
《ヒザクリガー 修復シークエンスを開始しますにゃ》
アツいオタクの考察
「では修理が済むまでロビーは私と一緒に来てくれ。
ヒザクリガーアーカイブだよ。みんなが待っている」
どっかで聞いたタイトルがいっぱい。
ヒザクリガーが始まりました。このためだけにしっかりと作られたOP
「本日は貴重なゲストをお招きしました。ユマ・ヤージ監督のお孫さんロビー・ヤージです!」
「どうも。ただ祖父は俺が5歳の時に亡くなったんでよく覚えてないんだよな…」
「ヒザクリガーは全13話だが前中後期と作品のカラーが違うからな」
「まともな前期って言うけど、1話と2話はオープニングが間に合わなくて本編のカットを別の監督が継ぎ接ぎにしたバージョンでしょ?」
「再放送では全話数オープニングは完成版に差し替えてあったから」
アツいオタク達の語り全開。
ロビンついていけてないですね…。
「間に合わないっていえば、結局スケジュールが間に合わなくて2クール26本のはずが13話しかないのよね。落ちる度に再放送入れてたから最後の方は総集編と再放送が交互にされたり」
万策尽きてるってレベルじゃないんですよ。
「それだって、もとは52話4クールのはずが2クールになったのよ」
1/4…どんだけ超圧縮されたんだ。それストーリー破綻してるでしょ…。
好きな作品のこと話してるはずなのに悪口にしか聞こえない
「後期は現場が好き勝手にやり始めて神回続出だよ?」
「でも地球人はその良さが分からなかったのよね」
「すごいと現場崩壊の紙一重だからな」
すごいと現場崩壊の紙一重、とは。
「しかし再放送版しか知らない我々にとって憧れの回は まだ見ぬ伝説の12話だよ!」
「ユマ監督による脚本コンテ、キャラデ作監の木俣さんによる1人原画。出来は最高だったそうなのに放送後欠番になってしまった回…」
「フィルムも台本も関連する物は全て処分されたのよね。ユマ監督は失意のうちにアニメ業界を去ったそうよ」
「ロビー、君はおじいさんから何か聞いてないかい?伝説の12話!」
めっちゃ考察してる…。これいつまで続くんですか。
記憶を奪われる…!?
「どう思う?ロビー」
「うーん…全く違うと思う。俺見たことあるんだよ。
アンタらの話を聞いてるうちに思い出したんだ。あれヒザクリガーだったんだな。冒頭でロボの胸がピカッと光って、回想に入ってずーっと少年時代のまま話が終わるから全然気が付かなかったよ」
「それをどこで!?」
「小さい頃 じいさんのとこ遊びに行くといつも見せてくれたんだ。フィルムをこう映写機にかけて」
「マスターフィルムだ!」
「そのフィルムは今どこに!?」
「じいさんのお棺の中に入れた。あるとすれば天国だ」
焼却されてたーーーー!!
「でもあなた12話を何度も見ているのよね!?」
「子どもの頃の潜在記憶能力って素晴らしいのよ?ロビー」
色仕掛けやらスタンガンやらで気づいたときには何かの椅子に座っていたロビー。
「お前が今座っているのは人の脳に直接アクセスして記憶を取り出す装置だ」
「ヒザクリガーの他にも地球の古いアニメで失われた映像はたくさんある」
「我々は失われた映像をこうして収集している」
な、なるほどな~~~~(汗)
「えーっと…これって痛いの?」
「自分が誰かを忘れる。何者かを忘れる」
「地球のことも忘れる」
記憶消されますやん!!!
「助けてくれー!ハッチ!イック!」
《ロビー、またおじいちゃんと一緒にアニメ見ようか》
強制的に思い出しはじめました。その時
ヤンさんが登場!!救世主です!
「テメェら俺のロビーに何をしてやがる!」
「助かった。助かったよヤンさん」
「ヨッカマルシェの収集力を甘く見ないで!」
ヤンを攻撃する女性オタク
「地球人の性欲をなめるな!」
ヤンの攻撃で周りにある貴重なアーカイブが破壊されます。
焦るアルメーニ。その彼の服装を見てヤンは…。
「これは…俺のマイフェイバリットアニメ美男少年ラブラブのTシャツ!なぜこれを!?」
「これはヒザクリガーの作監の木俣さんがキャラデザを担当した作品繋がりで…」
「映像はあるのか!?」
ヤンさんもアニメ好きだったんですか。
地球防衛部ですかねこれ。
「ロビーが帰ってきた」
「ロビー修理終わったよ」
「逃げるぞ!急げ!説明は後だ!ヨッカマルシェはとんでもねぇ星だ!」
ロビー達脱出!!
「美男少年ラブラブは俺が小学生の頃のアニメなんだが、内容をPTAから問題視され打ち切りになったんだ」
「ヤバいんすか?」
「エロいんすか?」
椅子の立場が逆転。アルメーニの記憶が吸い取られる。
「キュンっと来るんだ馬鹿野郎!」
ヒザクリガーの製作者とご対面。これ高松監督ですか?(笑)
人の記憶にしか残ってない作品の映像を抜き出して記録するとかすごいですけど
恐ろしい技術ですね。そのまま記憶もなくしてしまうとか完全な拷問では。
ヤンさんかっこいいっす!なんかいろいろ危険な発言はしてましたが。
ロビー家は最初から金持ちだったわけではないんですね~。
しかし今回はやっぱマニアの語りや考察はやっぱすごいなということでした。