内容をカンタンに説明すると…
- 少し過去に戻ってのマルコの死の真相を。彼はライナーとベルトルトの話を聞いてしまったがために口封じで殺された。
- そして今回の作戦にあたってのベルトルトの覚悟はアルミンの揺さぶりにも動じないものだった。超大型になるだけで大爆発が起こる。被害は甚大だ。
- 今回は…ベルトルトは炎を巻きながら進んでいく、エレンたちの街が燃えていく。ジークは投石を開始した。それはさながら散弾銃のように団員達に襲いかかる。もう残された兵卒はごくごくわずかとなってしまっていた。
【進撃の巨人 Season3 53話】完全試合【アニメ感想】
獣の巨人、動く
「ジャン…代わってくれないか…君の方が向いてる」
ベルトルトの勢いを見て絶望するアルミン。
「…川だ!川に移動するぞ!全員エレンに乗れ!ガスを節約しろ!」
指示を飛ばすジャン。しかし…
「アルミン…俺は状況は読めるがこの場を打開できるような策は何も浮かばねぇ…最終的にはお前に頼るからな…」
そういうことなのですね。二人の役割は。
ディルク「しかしどうやって獣の巨人を仕留めればいい?奴はあそこに鎮座したまま動きそうにないぞ」
リヴァイ(クソ…さっきの爆発…あいつらはどうなってる…ハンジ達は上手くかわしたのか…?とにかく俺も早くそっちに…)
突然の投石。一気に死亡する周りの団員。エグいです。
「う~ん…ボール1コ分高かったか。まぁ…初球は様子見で。目指すはパーフェクトゲームだ」
野球の完全試合(パーフェクトゲーム)そのものでした。
巨人の野球?
ただの岩がまるで散弾銃のようです。リヴァイはただ強運でしかないです。。
「巨人から投石だ!全員馬を連れて壁側に後退しろ!急げ!射線の死角を移動しろ!」
エルヴィンと合流したリヴァイ
「状況は?」
「最悪だ。奴の投石で前方の家はあらかた消し飛んだ。あの投石が続けばここもすぐ更地になり我々が身を隠す場所はなくなる」
「壁の向こう側には逃げられそうにないのか?」
「ああ…超大型巨人がこちらに迫ってきている。炎をそこら中に撒き散らしながらな…」
「ハンジ達はどうなってる?エレンは無事か?」
「わからない。だが大半はあの爆風に巻き込まれたようだ…我々は甚大な被害を受けている。獣は兵士が前方の1か所に集まるように小型の巨人を操作していたのだろう。
そこで小型の巨人を相手にしていたディルク・マレーネ・クラース班は先ほどの投石で全滅したようだ」
絶望しか無い…。
「つまり内門側の残存兵力は新米調査兵士の君達とリヴァイ兵士長。そして私だ」
「エルヴィン…何か策はあるか?」
ベルトルトに蹴り飛ばされたエレンが壁の上に。
こっちはサッカーですか?
「オイ…あれはエレンか?壁の上まで吹っ飛ばされたってわけか…奴に」
エレンが動かないことに動揺するミカサだがとにかく悩んでる時間がない。
ジャン「奴はまだ雷槍を知らない!俺とコニーとサシャで気を引く!その隙にミカサが撃ち込め!」
(やっぱりダメか!?この熱風は発射した雷槍さえ跳ね返す!)
皆少しずつ負傷している。
ミカサ「それよりどう?何か…反撃の糸口は…」
アルミン「何も…」
やはり絶望しか無い…。
ライナー復活してるし。
一か八か最悪のシナリオ
「エルヴィン。反撃の手数が何も残されてねぇって言うんなら敗走の準備をするぞ…あそこで伸びてるエレンを起こしてこい。そのエレンにお前と何人かを乗せて逃げろ。少しでも生存者を残す」
残った兵の一人がやる気をなくしていた。
フロック「理屈じゃわかっていたさ。人類がただ壁の中にいるだけじゃいつか突然やって来る巨人に食い滅ぼされる。
誰かが危険を冒してでも行動しなきゃいけない…誰かを犠牲者にさせないために自分を犠牲にできる奴が必要なんだってな…。
そんな勇敢な兵士は誰だ?そう聞かれた時それは俺だって…思っちまったんだ。
でも、まさかそうやって死んでいくことがこんなに何の意味もないことだなんて思いもしなかったんだ。
考えてみりゃそういう人達の方が圧倒的に多いはずなのに…何で自分だけは違うって…思っちまったんだろう…」
気づいてしまったらもう…。
リヴァイ「正直言って…俺はもう誰も生きて帰れないとすら思っている…」
エルヴィン「あぁ。反撃の手立てが何もなければな…」
「…あるのか?」
「この作戦が上手くいけば…お前は獣を仕留めることができるかもしれない。ここにいる新兵と…私の命を捧げればな。
お前の言うとおりだ。どの道我々はほとんど死ぬだろう。いや…全滅する可能性の方がずっと高い。それならば玉砕覚悟で勝機に懸ける戦法も止む無しなのだが…。
そのためにはあの若者達に死んでくれと…一流の詐欺師のように体のいい方便を並べなくてはならない。私が先頭を走らなければ誰も続く者はいないだろう。
そして私は真っ先に死ぬ。地下室に何があるのか…知ることもなくな…」
「…は?」
リヴァイ今、素で「は?」って言いましたね?
「俺は…このまま地下室に行きたい…俺が今までやってこれたのも…いつかこんな日が来ると思ってたからだ…いつか…答え合わせができるはずだと。
何度も…死んだ方がましだと思った。それでも…父との夢が頭にチラつくんだ。そして今手を伸ばせば届く所に答えがある!」
エルヴィンがこんな表情するとは。この最期かもしれない危機に対し本音を出してるんですね。
「すぐそこにあるんだ…だがリヴァイ。見えるか?俺達の仲間が…仲間達は俺らを見ている。捧げた心臓がどうなったか知りたいんだ。まだ戦いは終わってないからな」
屍の道の先にあるもの。
「俺は選ぶぞ。夢を諦めて死んでくれ。新兵達を地獄に導け。獣の巨人は俺が仕留める」
リヴァイの選択。
「突撃ー!」
この団長の表情…。なんとも表現できないほど辛い。
突撃の少し前…
『これより最終作戦を告げる!総員整列!総員による騎馬突撃を目標獣の巨人に仕掛ける!当然!目標にとっては格好の的だ!
我々は目標の投石のタイミングを見て一斉に信煙弾を放ち!投石の命中率を少しでも下げる!
我々が囮になる間にリヴァイ兵士長が獣の巨人を討ち取る!以上が作戦だ!
ここに突っ立っていてもじきに飛んでくる岩を浴びるだけだ!すぐさま準備に取りかかれ!』
『俺達は今から…死ぬんですか?』
『そうだ』
『どうせ死ぬなら最後に戦って…死ねということですか?』
『そうだ』
言い訳することもない事実、ですね…。
『どんなに夢や希望を持っていても幸福な人生を送ることができたとしても岩で体を砕かれても同じだ。人はいずれ死ぬ。
ならば人生には意味が無いのか?そもそも生まれてきたことに意味は無かったのか?
死んだ仲間もそうなのか?あの兵士達も…無意味だったのか?
いや違う!!あの兵士達に意味を与えるのは我々だ!!
あの勇敢な死者を!哀れな死者を!想うことができるのは!生者である我々だ!
我々はここで死に!次の生者に意味を託す!それこそ唯一!この残酷な世界に抗う術なのだ!』
夢破れて死ぬのかエルヴィン!?
「兵士よ怒れ!!兵士よ叫べ!!兵士よ戦えー!!」
あれだけポーカーフェイスだったエルヴィンが、悲壮か怒りかいろんなものが綯い交ぜになった顔してるのがなんとも…。
超大型はもう反則すぎるデカさですし。
ただの投石が散弾銃とか聞いてないです。
あまりの人数の死になんだか感覚が狂いそうですが
もう全滅が間近すぎて…。
エルヴィン、夢目の前にして。
この人もある意味今の今まで強運だったというか…。
それよりもすごいのはリヴァイですが。強さと運を兼ね備えてますね。
あまりにもエルヴィンの表情、見るだけで辛いです。