前回のあらすじ
内容をカンタンに説明すると…
- 感情が高ぶると攻撃的になる美少女・草摩楽羅が襲来!彼女の愛を一身に受ける夾は目に見えて疲弊していった。
- 夕飯事件で楽羅と少し仲良くなった透。その夜、夾の新たな一面も知ることになる。最後に猪年だと正体を明かした楽羅は嵐のように去っていった…。
- 今回は…お爺さんの新しい家の改築工事が終わり、透は紫呉宅を出ることになった。突然の別れに同様を隠しきれない由希と夾。一方、新居に移った透だが、お爺ちゃんの家族に嫌味を言われ、肩身狭い思いをしていた…。
【フルーツバスケット 5話】勘違いをしていました【アニメ感想・名場面】
草摩家を出ることに!
紫呉「意外と早かったねぇ」
おじいさんから改築が終わった、と連絡が来ました。
これでもう草摩家にやっかいになる理由もありません…。
心なしか部屋の空気がぎこちない。
『いつもありがとね。でもいいんだよ、たまにはめげたって。我が儘言ったって、いいんだよ』
夕飯の準備をしながら、そんな母の言葉を思い出します。
我が儘=本音では紫呉宅を出て行きたくないようです。
「えぇ、でも大丈夫です!新しいお爺さんの家だってきっと良い所です!テントに比べれば天国みたいなものですから!」
確かお爺さんの他にもご家族がいらっしゃるんですよね?
物理的な辛さと精神的な辛さは別物だからなぁ…。心配です。(´・ω・`;)
「冷蔵庫に入ってる塩辛は早めに食べてくださいね。お醤油ももうすぐ切れます。跡不燃ごみを出す日が変わったので気をつけてください。あとは…。これ、お爺さんの家の住所です。一応お渡ししておきます」
「いよいよ明日か。色々お世話になっちゃったね」
「いえ、こちらこそ!草摩の秘密はお墓に入るまで決して誰にも話しません!」
「新しい家でも頑張って」
「はい!私はめげません!ではお部屋を片付けてきますね!」
口を開くのは紫呉だけで由希と夾は黙り込んでます。
「…止めるかと思ったよ」
「どうして?初めから改築が終わるまでって話だったじゃないか」
「あいつが、他人のあいつがこの家にいる事の方が変だろ」
「(じゃあなんで、こんなに空気が重いんだい?)はぁ…」
いつか来るとは分かってたけど。心の準備が出来ていない…。
(勘違いをしていました。家族になんてなれるわけないのに。やっぱり私はどこか抜けてますね、昔から)
透が小学生だった頃、レクリエーションでフルーツバスケットをしました。
ほかのみんながフルーツの名前を貰う中、透だけ「おにぎり」に…(せめてフルーツにしろや!
(当時なぜか、男子に意地悪されることが多くて。それも意地悪の一つだったのでしょう。でも私は…)
『おにぎり、美味しそうです!』
天然可愛い(*´∀`*)
男子が意地悪する理由、コレだよ!!
(目の前で繰り広げられる楽しそうなゲーム。おにぎりと呼ばれるのを待った私。ひたすら待った私)
だけどやっぱりおにぎりは呼ばれませんでした。
(昔から考えが足りない私なのです)
翌日、透は新居へ向かいます…。
「お久しぶりです、今日からお世話になります…」
「よく来たね今日子さん」
「透だよじいちゃん」
(初めから、おにぎりが仲間になれるはず無かったですのに)
お爺ちゃんの新しい家には、この家の母親と息子、娘がいました。
お爺ちゃん以外みんな性格悪そう!!
「行ってしまったみたいだね。結構あっさりしたお別れだったね。…あっさりしているけれど、物哀しい気持ちになるものだね、透くん」
由希は畑に向かいながら、透との思い出に浸ります。
いちごの苗、せっかく植えたのに…。
夾は屋根の上で透の事を思い出します。せっかく理解者ができたのに…。
紫呉はもちろん二人にとっても、透がいるこの家が当たり前になっていました。
ストレス溜まる新生活!お、お爺ちゃん!そして透の本当の気持ちは…
新居にやってきた透はこれでもかと嫌味を言われます。
部屋を共同で使うことになった長女に関してはちょっと同情するけど( ̄▽ ̄;)
「こういう事は早めに話しておいたほうがいいと思って。透ちゃん、あなた今まで男の人の家にいたそうね。興信所で調べてもらったの」
う、うわぁ…(ドン引き
まるでいかがわしい気持ちで転がり込んだかのような言い方…。
貴方達は何も知らないだろうけどな…。最初はテント暮らしだったしそれも崖崩れで潰れたんだぞ…命懸けの生活だったんだぞ…(´・言・`)
「うちの長男ね、警察官になるのが夢なの。だから身内に前科が付くような人間がいると困るのよねぇ」
気持ちは分かるけど、言い方が嫌味ったらしいんですよね( ̄▽ ̄;)
「今日子さん、昔は相当荒れてたみたいだし。ほら、蛙の子は蛙っていうじゃない」
ヤンキーに対する偏見ですね。
何より大好きな母を侮辱されて透は傷ついたに違いない…。
長男「透ちゃんさぁ、その家の人たちに、いかがわしい事とかされなかった?」
警察志望のくせにセクハラですか!また透の大切な人達を侮辱して…!
いかがわしい事考えてんのはお前のほうだ!
と、視聴者の我慢も限界を迎えた時でした。
黙って聞いていたお爺ちゃんが、長男の頬を叩きます。
お、お爺ちゃん!!!(´;ω;`)
「お前らは、人を愚弄することしか知らんのか。今日子さん、済まないねぇ」
「え、あ、いえ…」
今日子じゃないけど…。
「悪く思わないでおくれ。根が嫌な奴らなだけなんじゃ」
フォローになってないよ!!(笑)
「それでもわしにとっては大切な家族で、この家は大切な居場所だ。ちょっとくらい嫌なこと言われても我慢できる。でも、あんたは我慢してここに居続ける事はないんだよ」
「そんな…」
「あぁ、違うよ、追い出そうとしてるんじゃないんだよ。ただ今日子さんに我慢は似合わんと思うだけだよ」
お爺ちゃんの優しさが一際輝いて見えました…。ボケとか関係なく聖人すぎる…。
ていうか本当にボケているのだろうか?フリをしてるのでは、と思ってしまうほどでした。
「もし他にいきたいところがあるなら、行ってもいいんだよ?」
「そんな…私が不憫なんて、バチが当たります。(お母さんにいっぱい愛してもらって、 素敵なお友達が二人もいてくれて、草摩君たちに優しくしてもらえて。)こうしてまた、屋根のあるお宅に居させてもらって、感謝しなければいけないことばかりなのです。恵まれて…いるのです…」
「なのに、それなのに。帰りたいなんて…!」
草摩の家から出たことがこんなに寂しいとは思わなかった。
由希や夾の事をもっと知りたかったし、一緒にご飯を食べたり話したり、もっともっと。
「本当は出て行きたくなかった…。居たかった…!草摩くんと夾くんと紫呉さんがいる家に。居たかったです…!」
やっと本当の気持ちを言えましたね…。
(それはわがままですか?自分に甘い証拠ですか?)
王子力MAXだよ!!
「そうだね。帰っておいでよ」
由希キタ――(゚∀゚)――!!???
涙を拭って顔を上げると、目の前に由希が居ました。
えっ…幻覚!?えっ?えっ?(混乱
時間は少し遡って。
透がいなくなった草摩家はピリピリしていました。口喧嘩を始める由希と夾。
「こらこら二人共、落ち着きなさいよ…」
「落ち着いてるよ!」
「落ち着いてるだろうが!!」
八つ当たりじゃないですか!
「…ちょっと散歩行ってくる」
由希はテーブルに置かれたメモ紙をさりげなく持って出て行きました。
透の行き先を記した唯一の物。
直後、夾が何かを探し始めます。
「透くんのメモならさっき由希くんが持っていったよ」
「!! あの野郎~~!」
二人は言い争いながらも透の新しい家を見つけるのでした。
「とりあえず本田さんと話そう」
「あぁ!」
しかし住人は出てきません。声のする方へ行くと透が詰め寄られている現場に遭遇します。
一部始終を見ていた(盗み聞きしてた)んですね!
「おい、どうなってんだよ!?」
「知るか!」
「考えたってしょーがねぇ!さっさと連れて帰ろうぜ…」
「大事なのは、俺たちがどうしたいかじゃない。本田さんがどうしたいかだろ?」
そして透の本当の気持ちを知りました。
夾「ってあれ!?あ”!」
横を見ると由希がいない!
由希は既に透の側にいました。は、早い…!
透「草摩くん?!どうしてこちらに!」
母「誰!?」
長男(美人…!)
おい長男(笑)
「行くぞ!」
「夾くんまで!」
透は夾に連れて行かれました。
このシチュエーションはニヤニヤしてしまう…←
由希「鍵が開いていたので勝手に入らせて頂きました。本田さんの荷物は上ですか?」
母「ちょっとまって、何事なの!?」
由希「本田さんを迎えに来た者です」
王子のようにかっさらっていくよ…!
「え、もしかして君が透ちゃんと同棲してた人?ってことは男の子!?」
長男は、由希が女の子だと勘違いしていたようですね。
「気安く透ちゃん呼ばわりするな。下衆…!」
ここの何が格好良いって、透が見てない場所で透のためにマジギレするところですよ。
そんな由希をジッと見つめるお爺ちゃんは、彼らと透がお互いに大切な存在である事を察したようです。
ただいま
「俺だってなんでこんな事してんだか分かんねーよ!なんでお前が居なくなった途端イライラしなきゃならねーんだよ!理由が分からねーからさらにムカつく!」
きっと出て行って欲しくなかったんですよ…。透が居なくなったのが寂しかったんですよ…。
(でも、喧嘩しながらも迎えに来てくれたのですか…)
「だいたいな!お前も出て行きたくないなら初めからそう言え!」
「な、なぜそれを!」
「聞こえてんだよ思いっきり」
「~~~~っ」
「…我が儘、言っても良いんじゃねぇの?お前の場合たまには弱音吐いたって。我が儘言ったっていいんだよ。めげたって良いんだよ」
夾は生前のお母さんと同じことを言いました。
お母さんお言葉を思い出して、これまで我慢していたのが一気に溢れて、透は涙をこぼします。
「な、どうした!何故に泣く!?」
「帰りたい…っ。帰りたいです!みんなのいるお家に帰りたい、帰りたいです!」
「…さっさと帰るぞ」
透の右手を強引に引っ張る夾。
「帰ろう」
追いかけてきた由希は透の左手を優しく取り、3人は手をつないで帰路に着きます。
胸キュンと優しい気持ちが入り混じる…。微笑ましい光景だ…。
(こんな果報者、きっとほかにいないです。お母さん。)
ようやくおにぎりが呼ばれて、小学生の透は駆け出します。
「一体なんだったのかしら…」
「男の子…」
「疲れたわ」
「男の子…?」
「元気でおやり、今日子さん」
「透だよ爺ちゃん」
「男の子…!」
お爺ちゃんもお元気で…!
長男は男の子に目覚めてるよ!
透「あの、帰ってきてしまいました…」
お姫様強奪、もとい救出成功です。比喩ではなく実際にそうだったのがすごい(笑)
後の問題は紫呉が片付けてくれる事に。こういう時頼りになるな!
「ダメです、これ以上ご迷惑かけられません!」
「いーのいーの!透くんはいつも通りに戻ってくれれば。住所のメモを奪って飛び出した二人の努力も報われるってものですよ」
「ケッ!」
「いやぁ、それにしてもあんなに取り乱してる由希くんは初めて見ましたよ」
「なっ!?別にっ、取り乱してなんかっ…!」
赤面由希は貴重ですぞ!!←
ぱっと見クールだけど、夾と同じくらい動揺してたようです。夾もそれを見抜いていました。
「嘘つけ。未練タラタラの顔してたくせによ…ふごあああああっ!?!?」
「それはお前だ」
夾には容赦ないですね(笑)
「こんな家だけどよろしくね、透くん」
「―――はいっ!(ということで私はまた紫呉さんのお宅でご厄介になることになりました。ただいまなのです!私の、新しい家族さんたち)」
別れと困難を経験すると絆は深まるものです…!
前半辛かったけど後半は胸キュンが止まりませんでした!
由希の王子力ヤバいですね。長男も堕としちゃったよ!
MVPはお爺ちゃんかな。あの状況で味方してくれたのはもちろん、透が本音を打ち明けられたのもお爺ちゃんのおかげだし、感謝しかないです。
前は由希が、今回は夾が、今日子さんと同じ事を透に言いましたね。
2度もあると、偶然じゃなくて両者に接点があったのかも?なんて思ってしまいます。
そして次回予告ですが、透以外のタイトルコールは初!
誰かが紫呉宅にやって来る…?