…
前回のあらすじ
内容をカンタンに説明すると…
- エレオノールの誕生は、ギイやフランシーヌ人形の心に大きな変化をもたらす。平穏な日々が続くかと思われたある日、才賀家に大量のオートマータが襲来。彼らの目的は主・フランシーヌ人形ではなくエレオノールに移った《柔らかい石》だった!
- 命をかけてエレオノールを守ったフランシーヌ人形。その顔には優しい笑顔が浮かんでいた。オートマータと激闘を繰り広げたアンジェリーナも《しろがね》としての限界を迎え、息絶える。
- 今回は…アクアウイタエを飲み《しろがね》となってしまったエレオノールは、ギイに連れられキュベロンへと向かう。それから37年後、正二はエレオノールと再会を果たす。が、そこに居たのは何者かに洗脳され、人形のようになった我が子の姿だった。
【からくりサーカス 19話 アニメ感想】影の正体
エレオノールを守るために
(僕がディーンじゃないことを証明するには僕がディーンを見つければ良いんだ!)
正二の部屋を飛び出した勝。「貞義ではない」といくら訴えても信じてもらえませんでした。
「お坊ちゃま!あぁ、やっと会えました!ご無事で何よりです!」
エレオノール!??Σ(´∀`;)
「何でここに!?」
「すみません、我慢できなくなり探しに出ておりました!中町サーカスの皆さんも一緒です!」
再会できたのは嬉しいけどややこしい事になりそう…。
ギイ「エレオノール、貞義から離れろ」
ギイは勝をめがけてナイフを投げます。
エレオノールが庇ってくれたおかげで怪我はありませんでしたが。

「どういうことですか!?なぜ先生がお坊ちゃまにあのような…!?」
「今は話してる暇がないよ!」
エレオノールはどうすればいいのか分からない様子。
「あっ!?」
「お坊ちゃま!!」
勝は足を踏み外し、崖から転落しました。
意識が薄れるなか再び正二の記憶が流れ込んできます。
正二『エレオノール…エレオノール…!おぉ、エレオノール…』

『これは…!?この子までもアクアウイタエを飲んでしまったのか!?』
再会したエレオノールの髪は銀色になっていました。《しろがね》と同じように。
『柔らかい石が体の中にあるというのに』
『なんということだ!このままではオートマータやしろがねにさえ追われることになる!』
『……この子は、エレオノールは死んだ。そしてアンジェリーナは体内に柔らかい石を残したまま姿を消した』
『嘘を、流すのか…?』
『あぁ。とても苦しい嘘だ…』
しかしそうするしか、エレオノールを救う方法はありませんでした。
アンジェリーナと同じ運命を辿らせない為にも…。
それからは黒賀村のはずれにある土蔵がエレオノールの家となります。
彼女が生まれてから20年の時が経ちました。が、姿は5歳くらいのままですね。
『どうした?また怖い夢を見たのか?』
『ギイせんせい…っ』
『どんな夢だった?話してごらん』
(私は彼女の前に姿を現さないことにした。身寄りのないことして育てる以上、父親の顔など知らなくてもいい)
遠くから見守るだけで慰めることも声をかけることも出来ないとは。正二、辛いだろうな(´;ω;`)
『また同じ夢だ。人形に襲われたり大きな人に首を絞められたり』
『井戸で飲んだアクアウイタエにはフランシーヌ人形が溶けていた。おそらく人形の記憶だろう』
フランシーヌ人形とジンの記憶…。
『だが他の記憶はどう解釈する?』
『狭い部屋に閉じ込められ、優しい人が来てくれたという話か?』
『そうか、あの人形はモデルとなた人形の毛を移植されたと言っていた』
『ではその髪の持ち主の記憶?』
フランシーヌとインの記憶ですね!
『いずれにせよ、このままだとエレオノールの心は他の記憶に食われてしまうぞ。自分が誰か分からなくなり精神は崩壊してしまう…!』
『正二。僕に任せてくれないか?しばらくエレオノールと世界を回る。そしてほとぼりが冷め、出生が分からなくなったところでキュベロンへと連れて行く、エレオノールが自分の幸せを阻む全てと戦えるように銀として訓練を受けるんだ』
エレオノールの記憶があるのはこの辺りからかな。
ギイ『あなたはこの子が一人でやっていけるとなった時、キュベロンへ迎えに来ればいい』
父娘の再会を阻む影
それから長い月日が経ちました。
37年後って…(´言`;)
正二『日本で失われた柔らかい石を探し出すため、一番若い女性のしろがねを派遣して頂きたい』
ルシール『候補になりそうな子がおります』
何気に義母と息子の初対面ですね( ̄▽ ̄;)
ルシールにとってエレオノールは孫娘になるわけですが…。知らなかったんだろうな…。
『ギイ・クリストフがスカンジナビアを旅した時に見つけた娘です』
『(そんなこと知っているさ。ギイ君と私がこしらえた嘘だ。やっとだ…やっと会えるのだ…!最愛の娘と)』

ものすごい美少女に育ってます。
か、可愛いですね!
というか37年経ってもこれだけしか成長しないのか。
『(い、いかん…!エレオノールとは今初めて会ったんだ!)』
感極まって涙ぐむ正二。抑えようとして抑えられるもんじゃないですよ。
『(さりげなく。あくまでも仕事を他の見に来た者として…)』
『しばらくぶりでした。正二おじいさま』
『!?どうして私を知っているのかね?』
『おかしいわ。何度も、お会いしているのに』
『なに!?(私は会ってなどいないぞ!)』
話が噛み合いません。
『エレオノール、君は』
『違います。私の名前は《しろがね》。微笑みさえ忘れた、可哀想なお人形。おじい様はお会いするたび、何度もそう仰ったわ』
『誰が…誰がそんなことを!?』
誰かに洗脳されてるんじゃ…(´言`;)
ルシール『正二殿。事情が変わりました。その子はこれより東欧方面へ派遣されます』
正二『え?しかし!』
ルシール『すまないね。しろがねは人形破壊者なんだよ』
エレオノール『それでは、おじいさま』
正二『そんな!!』
エレオノールは無感情に、正二の目の前を通り過ぎていきます。

『(お前は私の娘だ!日本で私と平和に―――!エレオノール!!)』
親子は再び引き裂かれました。
感動の再会になるはずが(´;ω;`)
数十年我慢してこれはキツイ…。
『誰かがあなたに成りすまし、何かを企んでいるということか?』
『黒賀村での事件の時も似たようなことが…!いったい誰が!?』
『もう気づいているのではないか?オートマータ以外で我々の動向を知り得たもの。そしてあなたの姿を真似て誰にも怪しまれず、人形作りの知識がある者』
『っ!まさか…それは……』
『才賀貞義。本名はしろがね・ディーンメーストルさ』
貞義やっぱキタ――(´言`;)――!!
『だが、何のために!?』
『今はまだ分からない…』
正二とギイは彼を調べることにしました。しかしディーンの過去について知る者は誰ひとりおらず。
出会ってから時間も経ってますしね…。
貞義の本性!
貞義『いや~、しくじっちまったよ!外に作った女に子供が出来ちゃってねぇ』
正二『なに…!?お前どうするつもりだ!結婚するのか?』
貞義『あははは!まさか!僕はもうこんな歳だよ?でも金は払って子供は育てさせようかなぁ』
最低ですね(真顔
貞義『名前は勝とでも付けてさ。僕はなんでも勝利するものが好きなんだ』
いい名前だけど…。貞義の企みが込められているようでなんだかな…。

(貞義は初めて私に見せたことのないような顔を見せた)
悪い顔してますよこれ!
(その後、才賀の屋敷にやってきた勝を私は本当の孫のように可愛がったのだが…。ある日、貞義は軽井沢に呼び出した)
『ん?なんだこれは?』
『僕の覚え書きさ。見てくれ』
人形⑭才賀貞義と書かれたタイトルの資料には、「勝はエサである~」に続くあのおぞましい文章が記されていました。
『なんだこれは…!お前はこんなことのために勝を引き取ったのか!?』
『なーんてね!うそうそ!冗談だよーん!あははは!うははははは!』
(私は戦慄した。言葉とは裏腹に貞義が本気だと確信したからだ)
貞義はルシールに連絡を取ります。
表向きは柔らかい石を探すために、15年前と同様、エレオノールの派遣を要請します。
『(勝。今となっては実の娘と同じほど愛しい子よ。エレオノールならお前を守れるに違いない。あの子にとってもオートマータを相手にするよりずっと安全なはずだ)』
しかしその時既に正二は貞義の計画に乗せられていました。
数日後、貞義から電話が入ります。
『もしもーし!聞こえますかぁ~~っ?黒賀村にゾナハ病が発生しちゃいましたぁ~!』
『な、なんだと!?』
『来なよ、もちろんこの事はしろがね本部やギイくんには内緒だよ』
貞義、本性を顕にしてきましたね。
黒賀村に駆けつけた正二はゾナハ病に苦しむ村人たちの姿を目にします。
冗談じゃなかったのか…。
『お前!なんということを!』
『それはこっちのセリフさ。今はあんたの喋る番じゃないんだよ。僕は100年以上も順番を待っていたんだから。ま、俺からアンジェリーナを僕から奪ったあんたには喋る番は回ってこないけどね』
『奪った?アンジェリーナを?まさか…』
『そうさ!ぼくはあんたよりず―――っと早くから彼女を見ていたんだ!』
お前ジン第2号かよぉ!(´Д`;)
『急に彼女はキュベロンから消えた。しばらくぶりに連絡が来たと思ったら、ニッポンなんぞという小島の未開の猿の連れ合いになっていたとさ!笑っちゃうよなぁ!!?』
『なぜそれを隠して私の右腕になった!?』
『アンジェリーナの目が覚めるのを気長に待とうかな、って…。しかし』
エレオノールが生まれたんですね。
『おめでとう正二。アンジェリーナの愛は君のものだった。それからアンジェリーナは、僕の中でなんの光も発さなくなった……。僕を選ばなかった愚かな女だ!!!』
フランシーヌ、イン、ジンの三角関係と似てますね…。
いい加減にしろよ勘違い野郎共め!
『ぼくは彼らに強烈に憧れたのさ。オートマータは部品を変えさえすれば永遠の存在になれる。だからアクアウイタエを使って僕の部品を取り替えることにしたんだ。この肉体という部品をね』
『正気か!?』
『もちろんだとも、簡単だよ。僕が溶けたアクアウイタエを一人だけに飲ませるのさ。そしたら記憶や人格はそのままに新しい肉体へと生まれ変われる』
それが貞義が《柔らかい石》を狙う理由でした。
『柔らかい石があればアクアウイタエはいくらでも作れるからねぇ』
『そのせいでアンジェリーナは!』
『あれは失敗だった。あんたになりすまして村人を追っ払ったのに、アンジェリーナの中に柔らかい石はなかった!だからさ、死ぬ前に教えていけよ。柔らかい石はどこに行ったのさ??』
『貴様にだけは教えるものか!!』

『そう、エレオノール。僕がディーンとしてキュベロンに行った時だったよ。それはアンジェリーナに続いての運命の出会いだった!この子を守る事で強い絆を作るか?いや、その方法でアンジェリーナは失敗した。そこで気づいた!いま実験中のダウンロード計画が使えるんじゃないか、ってね!彼女を守るのではなく彼女に僕を守らせるんだ。僕を守りたい守らねばならないという理由を吹き込んで、今度は彼女が逃げないように……』
すみません、正直に言いますね。
気持ち悪いぞ貞義!!(´∀`;)
”しろがね、勝という子を守ってごらん。全身全霊をかけて。そうすればお前は人形じゃなくなる!”
貞義の覚え書きを見ていた正二は、エレオノールにそう言いました。
貞義『そしてその勝に、僕がなる…!僕の全てをダウンロードしたとエレオノールは今度こそ絶対の絆で結ばれる!そうすればぼくは一気に二つのものを手に入れられる。一つは永遠の命に通じる新しい肉体!もう一つは断ち切れぬ絆に結ばれた美しい勝者!なぁ?いい考えだろう!?あんたは勝にこう言った。”しろがねがお前を守ってくれる”。その勝に僕がダウンロードされるとも知らずに…』
正二『己…!お前は絶対に許さん!!!』
貞義の計画はまだ続いている!
『君は僕に利用された挙句ここで死ぬんだ!』
『…ダウンロードには膨大な資料と精巧な機会が必要なんだろう?』
『それがどうした』

『私がお前を監視してなかったとでも思っているのか?今頃よく燃えているだろうな!お前の大事なデータが!!』
やられてばかりの正二ではありませんでした。
激高した貞義は、からくりで正二の体を痛めつけます。
貞義『ハッタリだ!そうに決まっている!!』
と言いつつも、確認するためその場から姿を消します。
正二『私はまだ死ぬわけには行かない…!』
大切な者を奪われないために。守るために。
正二の意地だったのかもしれません。
『これではダウンロードまでに数年はかかってしまう!正二めぇ…!』
貞義が屋敷に戻った頃、既にデータは燃やされていました。
黒賀の村人『私たちが正二様をお守りするのだ!』
血液のほとんどを抜き取り、村人を救った正二は長い眠りにつきます。
公にはここで死んだことになり…。

同じ頃、エレオノールが日本へやって来ました。
『(事情が変わった。しばらくは東京で公演するサーカスの団員となれ。そして待機せよ。勝がお前に助けを求めるまで…)』
(エレオノールは僕が書いた手紙のとおり実行するだろう。そして僕はその間にダウンロードの準備をする)

娘を守るため、心を鬼にしてキュベロンに預けたのに、そこで貞義に目をつけられるとは。なんという皮肉…。我が子への愛が裏目に出ましたね。「ギイちゃんと見張っててよ!」と思ったけど彼もしろがねだし、忙しかったんだろうな。あと貞義=インではない?(
てっきり、ジンの記憶を引き継いだのが貞義なのかと思ってました。彼は彼の意思でアンジェリーナとエレオノールに執着しているのか。
フランシーヌの時と同じことが繰り返されるようで嫌だなぁ…。
勝が前に見た”覚え書き”は貞義が正二を誘導するためのアイテムだったんですね。ここ伏線が回収されました。
正二が養子にしたのは貞義だけみたいだし、遺産相続で争っている才賀家の人たちはみんな貞義の養子なのかな?
貞義の計画と、正二、ギイ、黒賀の警戒はまだ続いています。これを断ち切るには勝が自力で何とかするしかなさそうです(;゚д゚)ゴクリ