前回のあらすじ
内容をカンタンに説明すると…
- エレオノールは正二とアンジェリーナの実子だった。ディーン・メーストルこと「貞義」は元々ルシールが派遣した《しろがね》で、後に才賀の養子となる。時は明治になり、アンジェリーナの体にある《柔らかい石》を奪いにしろがねの少年ギイが黒賀の村に現れた。だがアンジェリーナの人柄に触れた彼は、次第に人間らしさを取り戻していく。
- 同じ頃、正二はフランシーヌ人形と出会う。フランシーヌ人形の目的は、その身をアンジェリーナに分解してもらう事…。
- 今回は…正二とアンジェリーナの子はエレオノールと名付けられる。ギイやフランシーヌ人形からも愛され大切に育てられた。そんなある日の事、才賀家にオートマータの大群が押し寄せて…!?
【からくりサーカス 18話 アニメ感想】微笑
エレオノールがもたらした変化
生まれた女の子はエレオノールと名付けられました。
ギイ(一体僕は何をやってるんだ!?アンジェリーナの体内から柔らかい石を取り出して、エレオノールに移し替えるのが使命なのに…)
あ、まだ忘れてなかったんですね( ̄▽ ̄;)
てっきり改心したのかと思ってました。
「ちょっとギイ、エレオノールを見ててくれる?洗濯物取り込んでくるから」
「じょ、冗談じゃない!子供なんてどう面倒見ればっ……」
と言いつつもエレオノールに目を向けたギイは…?
「火から近いんだよっ!」
囲炉裏のそばからエレオノールを離します。
「~~~っなんだこのボロい家は!?寒いんだよ!!」
急に隙間風が気になる(笑)
過保護なお兄ちゃんと化していました。面白いぞ(笑)
そしてフランシーヌ人形にも変化が現れ始めます。
「私はこの子が大きくなるのを見てから分解されたい。どのくらいで大きくなりますか?明日ですか?」
「そんなに早くは無理よ、人間はゆっくり成長していくの」
大体20年ですね。
そんなに待てない、と言うフランシーヌ人形。分解されたい気持ちは変わりませんでした。
フランシーヌ人形「私が笑うことを望んだ造物主様にも、このままでは会えない。もう、消滅するしかないのです」
アンジェリーナ「そう…。でもね、あなたはこの子が生まれるときに立ち会ってくれたわ。だから私は壊したくない」
エレオノールが運んだ新しい縁。
ギイ「何を言ってるんだ!?こいつのせいで多くの人がゾナハ病に苦しんでいるんじゃないか!僕やあなただって!」
アンジェリーナ「私もあの時のことは忘れていないわ。だけどこの子が生まれたいわ、過去の怨念でこの子の門出を飾りたくないの」
平和な日々は一変する…
とある日、ギイはフランシーヌ人形を呼び出します。
「アンジェリーナはああ言ったがお前は敵だ!企みがあるなら吐け!これは尋問だ!」
「私はどのオートマータより人間に近い人間です。でも、いつも感じてきました。大切な歯車が欠けている、と…。それがどういう物かは分かりません。でも、それさえ分かれば何かになれる気がしていました」
「それで?欠けた部分とやらは分かったのか?」
「いいえ。でもここに来てからは、それについて考えなくなっていました」
”歯車”がもう見つかっているからですね。
フランシーヌ人形「エレオノールは機会だろうと人間だろうと関係なく泣き、喚き、そして私の指を握ってくれました。エレオノールの前ではようやく別の何かになれそうな気がするのです」
ギイ「指を…握った…!?」
気にする所はそこですか?( ̄▽ ̄)
「それがどうした!僕なんか汽車のおもちゃを作ってやったんだぞ!」
「私はおむつの取り替えをしました」
「僕だって!あせもにならないようパウダーをつけてやってるんだ!」
なんか始まったぞ(笑)
「たらいのお風呂の時、エレオノールは私の袖を掴んで離さなかったのですよ」
「僕だって!僕だって……!アーッ!チクショーッ!!」
勝者・フランシーヌ人形!!
「エレオノール!可愛いよなぁ~っ!」
「えぇ。ずっと見ていたい」
メロメロじゃないか(笑)
「考えてみればボクらを殺すつもりなら出産の時やってるはずだよな。…エレオノール、そろそろオネムの時間かな」
「えぇ。その前に、オムツを替えてあげなければ」
そこにいるのは二人のシスコンでした。エレオノールに対する愛情は同じです。
優しい世界…。
「こうやってみるとお前にそっくりだ」
「あら、あなたにだって似てますわ」
そんなノロケ話をしていた才賀夫婦ですが、正二は異変に気づきます。
「…顔の色が白くなってきたな?まるで全ての生命力をエレオノールにやってしまったかのようだ」
「えぇ…。でもね貴方、どうやらそれだけではなさそうなの…」
「?」
アンジェリーナは”異変”の原因を知ってる?
フランシーヌ人形「可愛い私の人形たちよ。今までの忠節、ありがたく思います」
夜になった才賀家に突然の来訪者が。それは数え切れない程のオートマータ達でした。
フランシーヌ人形を追いかけてきたのかな?
「私は真夜中のサーカスの団長として命じます。ここを立ち去りなさい」
「「…」」
「立ち去りなさい」
オートマータ達はなぜかフランシーヌ人形の命令に従いません。
それどころか、一体のオートマータがフランシーヌ人形を攻撃しました。Σ(゚д゚lll)
「誰だよお前?柔らかい石はどこだ!?どの人間の中にある!?」
フランシーヌ人形を認識してないの?何で…!?
「フランシーヌ!」
「これは…?信じてください!何故、言うことを聞かないの…??」
オートマータたちは何者かに改造されたのでしょうか?
正二「ギイ君!オリンピアを出せ!アンジェリーナはエレオノールを連れて逃げろ!」
フランシーヌ人形「私も戦わせてください」
正二「無理だ!人間以下の力しか出せなくなっているんだぞ!」
アンジェリーナ「私も戦うわ。フランシーヌ、エレオノールと柔らかい石をお願いね」
ギイ「まさか、柔らかい石はその子(エレオノール)の中なのか!?」
な、なんだってー!?(°д°;)
でもアンジェリーナはエレオノールを「入れ物」にするのを拒んでたし…。強制的に移ったって事ですよね。
「あなたがこの子を連れて逃げるの」
「わたくしを、信用するというのですか」
「えぇ。ほら、良い子にしててね。沢山の幸せがありますように…」
「待て!信用していいのか!?手の込んが計画かも知れないんだぞ!?」
「私はする…!今はそれしかないのだ!」
アンジェリーナ、正二、ギイはその場に残ってオートマータと戦います。
エレオノールと柔らかい石を守るのはフランシーヌ人形の役目です。
「必ず守れよ…!」
「はい!」
「なにか抱えて逃げたぞ!!」
「きっと柔らかい石だ!!」
裏口から脱出しますが気づかれてしまいましたね。(´Д`;)
フランシーヌ人形の笑顔
エレオノールを抱え逃走を続けるフランシーヌ人形。
数体のオートマータが迫る中、攻撃をかわした反動で井戸の底に落ちてしまいます。
(ダメだ、今の私では登れない。それにオートマータ達が…)
「う…」
「! どうしたの?(――そうか、この水は人間の子供には冷たすぎるのか!)」
エレオノールが危ない!
一方、残った正二たちはオートマータと激闘を繰り広げていました。
「おいでオートマータ!柔らかい石はこの中にある!」
(アンジェリーナは自分がオートマータを引き付けるつもりだ。なぜかは分からないが、幼いエレオノールの中に柔らかい石が移ってしまった!だから悟られぬよう目立っているのだ!)
自分の命をかけて…。
フランシーヌ人形(バラ色に染まっていく?アクアウイタエ…柔らかい石はあなたの中に!?その石があなたの危機に反応したのね)
井戸の水がアクアウイタエに!?エレオノールの体内にある柔らかい石が溶け出たのか…。
しかしそれはフランシーヌ人形の体を溶かしていきます。
違うよ、フランシーヌ人形は味方だよ…(´・ω・`)
「ごめんね、私が落ちたばかりに。怖かったろうね、痛かったろうね、ね、泣かないで」
自分が消える事よりもエレオノールを心配してるのか…。
「どうしよう、どうしよう…」
エレオノールを泣き止ませなければ…。
フランシーヌ人形が溶けてしまえば、エレオノールは溺れてしまいます。
フランシーヌ人形は子守唄を歌いました。
アンジェリーナがエレオノールに聞かせていたのと同じ歌を…。
しばらくするとエレオノールの笑い声が響きました。
(笑ってくれた…こんな、恐ろしい人形に)
!!!Σ(゚д゚ )
フランシーヌにも笑顔が…!
(星が見えるわ。あぁ、なんて…いい気持ち………)
アンジェリーナの死とギイの決意
「私の子供と旦那様に、何をする…!!」
「アンジェリーナ!アンジェリーナ!」
「アンジェリーナを連れて逃げてくれ!」
オートマータとの戦いで、ギイも正二もアンジェリーナも満身創痍でした。
お互いに守りながら戦ってこの状態ですもんね…。
「ここは私が食い止める!」
「貴方…ありがとう…」
「あぁ。またすぐに会おうな」
フラグやめろぉ!(´;ω;`)
「大丈夫さ!しろがねはアクアウイタエで不死身の力を得てるんだ!こんな傷で、こんな傷で…!でもなぜかふさがらないんだよ!!」
「ごめんね、ダメみたい…」
「そんなっ、ママン!!」
「やっとママンと呼んでくれたわね。もっと早くこうしてやりたかった…」
「ママン、行かないで、せっかく僕はっ…!」
アンジェリーナの体が石化していきます。そんな…(´;ω;`)
「エレオノールをお願いね…あの子に私のような運命を背負わせないで…あなたのように一人ぼっちにさせないで…」
「分かった、分かったからずっと僕のそばにいてよ!僕を一人にしないでよママン!!」
「あぁ。もっとママンと呼んで…エレオノールの、分まで…」
石化が全身に回る直前、オートマータが襲いかかってきました。
アンジェリーナは最後の力であるるかんを動かし、ギイを守ります。
「無い!柔らかい石が無い!」
「そうだ、さっき逃げた奴だ!!」
オートマータたちは、フランシーヌ人形が逃げた方向へ走り出します。
血だらけで合流した正二。そこで目にしたのはアンジェリーナ遺体で…。
生きて再会することは叶いませんでした。
「エレオノールを頼む…この刀で…!」
正二の血を含ませた対オートマータ専用の刀を手に、ギイはエレオノールのもとへ向かいます。
(ねぇ、ママン。僕は確かに悪い子で、あなたに酷い事をたくさんしたよ。でもいい子になるから。エレオノールを守るから)
(だから帰ってきて―――)
ギイは傷を負いながらもオートマータを殲滅します。これは愛の力だよ!!
(分かっているさ。アンジェリーナ…。あなたはもう、居ない…)
前にロケットペンダントを見ながらマザコンっぷりを披露してましたが。
彼が言ってたママンは実母じゃなくアンジェリーナの事だったんでしょうね…。
これはマザコンになっても仕方ないわ、と納得するしかない←
「エレオノール!?」
赤ん坊の泣き声を辿り、井戸の底に居るエレオノールを発見しました。
「よ、良かった…無事で…」
そこにあったはずのアクアウイタエは既に無く。
残されたアクアウイタエの水滴、壊された井戸、フランシーヌ人形の服を見てギイは察します。
(そうか、ここからアクアウイタエが流れ出て…。フランシーヌがやったんだ。あの体で、何度もここを撃って。最後までエレオノールを守り通したんだな…!かけた歯車は埋まったのか?お前は何かに、なれたのかい…?)
みんながエレオノールを大切に愛してたんですね。
アンジェリーナにとっても《柔らかい石》がエレオノールに移ったのは想定外だったんだろうな。
オートマータ達がフランシーヌ人形の命令を聞かなかったのが衝撃でした。
明らかに刺客だったし、”何者か”に改造されたのか?それとも正二とアンジェリーナ以外が作った人形だから攻撃してきたのか?どちらにせよ裏で手を引いているのは”貞義”の可能性が高そうですね(´Д`;)
フランシーヌ人形の笑顔が見れて良かったけど、彼女がもうこの世に居ない事が分かりました。
オートマータの存在理由も無くなるし、ゾナハ病を根絶する事も出来ないんじゃ…!?