前回のあらすじ
内容をカンタンに説明すると…
- キリトとウォロ主席の一本先取勝負は引き分けに終わった。キリトはこの戦いでイメージの力を再確認する。
- 修剣士検定試験を経てリーナ先輩が卒業した。好成績を修めたキリトとユージオは上級修剣士に昇格。ロニエ、ティーゼという少女をそれぞれ傍付きにするのだった。
- 今回は…以前からキリト達に嫌がらせをしてきたライオスとウンベールに絡まれたユージオは立ち合いを受ける。後日、キリトとユージオはロニエ、ティーゼに相談を持ちかけられる。なんでも、同室の少女がウンベールに非道な行いを強要されているらしく…。
【ソードアート・オンライン3期 9話 アニメ感想】貴族の責務
ユージオが剣に込めること
とある日、修剣場で稽古に励むユージオはキリトの言葉を思い出していました。
『この世界では、剣に何を込めるのかが重要なんだ。剣の重さが戦いを左右する』
『重さ…』
例えばウォロ主席は、騎士団剣術指南役の家に生まれたという、誇りと重責を。
ゴルゴロッソ先輩は、鍛え上げられた鋼の肉体から生み出される自信を。(筋肉は裏切らないですからね!
リーナ先輩は、研ぎ澄まされた技の冴えを。
それが彼らの強さであり、剣の力でした。
(貴族でも剣士でもない僕には、ルーリットの森で何年もの間斧を振り続けた経験と、キリトに教わったアインクラッド流しかない)
剣に込める「何か」をまだ定められないユージオ。
(いや、本当はもう一つ……)
アリスを思い出します。
彼女を救い出す、という決意でしょうか?
学院の主席ライオスと、次席のウンベールがユージオに絡んできました。
変な色の制服着やがって!←
本当しつこいですね。暇なのかな(´∀`怒)
嫌味たっぷりのライオス達に立ち合いを提案されたユージオ。
一度は断ろうとしますが…
キリト『先輩たちの強さにはそれぞれ理由があるんだ』
ユージオ『それは主席のライオスと次席のウンベールにもあるのかな?』
キリト『あのふたりにあるのは子供の頃から育て上げた巨大な自尊心だけだ』
ユージオ『自尊心?』
キリト『ライオス達はきっと自分と他人を比べることで自尊心を育ててきた。だから貴族どころか王都出身ですらない俺たちを事あるごとに貶めようとするのさ』
最低じゃないか(真顔)
(これは二人の自尊心が生み出す強さというものを知る好機かもしれない)
視点を柔軟に切り替えて「自分の糧にしてしまおう」と考えたわけですね。すごいな…。
ユージオはウンベールが皮肉と受け取るほどの低姿勢で立ち会いを受け入れます。
「我が剣技をユージオ修剣士に披露しようではないか。では、参るぞ!ハイノルキア流の真髄、その身を持って学ぶが良い!!」
ウンベールの秘奥義が炸裂!しかしユージオは受け止めます。
というかリーナ先輩と同じ流派なんですね…。解せぬ。
(力比べになれば僕の方が上だ!!)
「平民が!調子に乗るなぁ!」
「!!(この力はなんだ!?これが自尊心の生み出す力!?)」
ウンベールの剣が禍々しいオーラを放ちます。
「その無様な姿に流派の卑しさが滲み出ているぞ!」
あんたにだけは言われたくないわ!(´Д`;)
技を切り替えたユージオは攻勢に回り、ウンベールに一撃を与えます!
かろうじて攻撃を受け止めたウンベールですが、剣の勢いで吹き飛ばされてしまい…
「そこまで!」
試合を強制終了したのはライオスでした。
ウンベールが不利になると見て止めたようです。
「この立ち会いは引き分けとする」
「ら、ライオス殿!私がこのような田舎剣士と引き分けるなど!!」
「ウンベール」
「っ!…」
「貴殿の珍なる技、大いに楽しめたぞユージオ修剣士。卒業後は帝立曲芸団あたりに転職を求めてはいかがかな?」
「お気遣い痛み入ります。ライオス・アンティノス修剣士」
「次は私が貴族の力というものを見せてや…」
「僕は今でも構いませんが」
「くっ……!剣を振り回すばかりが戦いではないぞ!平民!」
捨て台詞を吐いてライオス達は去って行きました。
逃げる気かぁ!まてコラァ!←
しかしユージオの煽り耐性は凄いです。
私も見習わなければ…( ´_ゝ`)
ステイクールのおまじない!ロニエとティーゼの相談とは
あれから3日経過しましたが、ウンベール達は何も仕掛けてきませんでした。
キリト「禁忌目録も学院規則もあるわけだし、意地悪するのもなかなか難しいんだろう。でもそれは裏を返せば禁忌に触れない行為なら何を仕掛けてきてもおかしくないってことでもある」
ユージオ「禁忌に触れない?でも一体何を…」
キリト「まぁ、何かするぞ、って予告だけして俺たちを気疲れさせる作戦かも知れない」
陰湿モブの秘奥義的な(笑)
「平常心は忘れないようにステイクールで行こうぜ」
「なんだって?すてい…?」
「あ、アインクラッド流の極意その一だよ!落ち着いていこうぜって意味かな。別れの挨拶にも使うけど…じゃあまたな、みたいな感じで」
「へー。分かった。覚えておくよ」
この世界にはまだない言葉だったようです。
「おやすみキリト。ステイクール」
「別れの挨拶っつっても、毎晩寝る前に使うような言葉じゃないんだよそれ」
「へぇ」
「もうちょっとちゃんとしたお別れの時にとっておけよ」
キリトが妙に印象付けるように言ってましたね。
ちゃんとしたお別れってなんだ…。死ぬみたいな…。
変なフラグ立てないで下さい(´・言・`;)
(キリトが言った通りなら、ライオスやウンベールは、公理協会によって定められた法に嫌々従っているのか?そんなっはずはない。禁忌目録は疑うことすら許されない法なんだ。もしそんな考えが許されるなら、あの日アリスが連れ去られるのを見ていることしかできなかった僕は…一体何を何のために守ってきたのか…)
翌日の安息日。キリトとユージオ、ロニエとティーゼは、親睦会を兼ねて学院内の森に出かけました。
「あの、ユージオ先輩、キリト先輩、実はお願いがあるんです。寮で同室のフレニーカって子なんですが…」
深刻そうに相談を持ちかけるロニエ達。
「実は彼女が傍付きをしている上級修剣士殿が、かなり厳しい方なのです。特にここ数日、少々不適切と思えるようなことをお言いつけになって」
「いくら上級修剣士でも、学院規則の範囲外の仕事を命じたりはできないはずだけど…」
「ですが違反にはならずとも、その…女子生徒としては受任し難いご命令を」
キリトとユージオのいい先輩っぷりを見たあとだから、余計にその上級修剣士殿が下衆に見えますね。
「状況は分かったよ。フレニーカの指導生を変更するには、その指導生本人の承認も必要だ。問題の修剣士の名前は?」
「あの…ウンベール・ジーゼック次席上級修剣士殿です」
デタ――(´言`;)――!!
ちょっとそんな気はしてました…。
立場を利用して弱い立場の人を苦しめるなんて最低ですね!!
ユージオは、ウンベールがフレニーカに辛く当たっている原因が、先日の自分との立会で引き分けになった事にあるのではないか、と思います。
ロニエ「それってつまり、腹いせってことですか…?」
キリトがもたらした変化。ウンベール達にはステイクールで
ティーゼ「私には分かりません。私のお父様は言ってました。私たちが一般民より大きな家に住み、いくつかの特権を与えられているのを、当たり前と思ってはいけない。貴族はそうでない人たちが楽しく、平和に暮らせるよう力を尽くさなければならない。そしていつか戦が起きた時は真っ先に剣を取らなければって。なのに、ウンベール上級修剣士殿のご命令のために夕べ、フレニーカはずっとベッドで泣いていました。なんでそんなことが許されるのでしょう…!?」
ティーゼのお父さんは下級貴族ながら立派な人ですね。
こういう人が上に立つべきなのに。
キリト「ティーゼのお父さんが教えてくれた心構えは、英…じゃない、神聖語でノーブルオブリゲーションと言うんだ。貴族、つまり力ある者はそれを力無き者のために使わなくてはいけないという。そうだな…誇りといってもいい」
※英語ではない
キリト「その誇りは、どんな法律や規則よりも大切なものだ。例え法で禁じられていなくても、してはいけないことは存在するし、逆に法で禁じられていたとしてもしなきゃいけないことだってあるかもしれない」
ユージオは顔を歪めます。
この言葉が胸に刺さったんだろうな…。
禁忌目録に従ってアリスを助けられなかったあの日のことを…。
そしてロニエは、「誇り」を「自分の中の正義」だと解釈します。
「法をただ守るんじゃなくてなんで、なんでその法があるのか。正義に照らして考える、従うよりも考えることが大切なのかなって」
「うん、その通りだロニエ!」
「考えることは人間の一番強い力だ!どんな名剣、どんな秘奥義よりも強い!」
キリト先生、良い事言いますね!!
AIだけでは獲得し得なかったであろう「正義を考えること」を学んだロニエ達。そしてきっとユージオも…。
とても素晴らしいことですが、この思想が公理協会に危険視されるのではないか、と不安にもなりますね。
「禁忌や規則に違反していなくたって、ウンベールの行為は絶対に間違ってる。だから誰かがやめさせなきゃいけないし、この場合その誰かというのは…」
「あぁ。僕らの役目だね」
「何を言われているのかさっぱり思い当たりませんな!ま、いくつか他愛ない世話を命じはしましたがね?ユージオ殿との先日との立ち会いで情けなく引き分けて以来、私も心を入れ替えて鍛錬に打ち込んでおりましてなぁ!だがこれまで醜い筋肉が付くような稽古を控えていたせいもあって全身が痛くて仕方ない!や む な く!フレニーカに毎夕の湯浴みの折に体を揉みほぐしてもらったまでの事!その上!!制服が濡れては困ろうと、フレニーカにも下着姿になることを許す寛大さですぞ!?一体これのどこが卑しい逸脱行為なのか!理解に苦しみますなぁ?」
これがキリトとユージオに忠言されたウンベールの主張でした。
卑しさと逸脱行為の塊ですわ( ´_ゝ`)
そして筋肉を馬鹿にするとかバルバロッソ先輩に喧嘩売ってんのか←
ユージオは今にも斬りかかりそうになるほどの怒りを堪えて冷静に対応します。
「フレニーカ初等錬士は。日々耐え難い思いをしています。改善が見られないようなら教官に調べを依頼すことも考えなくてはならない。そのおつもりで」
「なにっ!?」
「ご自由にされるがよかろう。ユージオ修剣士殿」
言動はもちろんですが、表情と声優さんの神演技も相まって余計に腹が立ちますね!!
「僕より先にキリトの方が爆発すると思ってたけどな~~……」
「剣があったら危なかったな。ただ、何か裏があるんじゃないかと思って様子を見てたんだ」
「裏?」
キリトも怒りを抑えてはいましたが、あまり口を開きませんでした。
「もしかしてこれはユージオを狙った罠なんじゃないかなってさ。例えば、ウンベールに抗議しに行ったお前が挑発に乗って言い過ぎたら、それを逸例行為に認定して最大限の懲罰を課すつもりだった、とか」
「…」
「もし今後もウンベールがフレニーカを辱めるようなら、すぐ教官に調査を依頼できるよう準備だけはしとくべきだろうけどな」
「うん…そうだね」
「ユージオ。俺のいないところでまた連中になにか言われてもさっきみたいに熱くならないよう気をつけろよ」
大切なのは、ステイクール!
ユージオが青春してるよ!!
「ユージオ上級修剣士殿!ご報告します、本日の掃除完了致しました!」
「はい、ご苦労様。いつもありがとう」
「いえ!傍付きの仕事ですから!」
ユージオが素敵な先輩に見えて仕方がない。
「悪いんだけど、ちょっと話をさせてもらっていいかな?立ったままじゃなんだし座ってよ」
「…それでは。失礼いたします」
机の椅子を見やったティーゼ。しかし座ったのは…
ユージオのとなりでした。
信頼している証拠です。この距離感良いですね(´∀`)
「フレニーカの件だけど、昨日ウンベールに抗議しておいたよ」
「そうですか…!」
「あいつもこれ以上大事にはしたくないだろうから、もう逸脱した命令は出さないはずだよ」
「良かった…ありがとうございます。ユージオ上級修剣士殿」
ユージオは頼もしい先輩です。
「僕も謝らないといけないことがあるんだ。昨日も少し話したけど…今回の件は僕がウンベールと立ち会ったことがそもそもの原因だってはっきり分かったんだ。僕からもちゃんと、一度彼女に謝りたいんだけど…。機会を作ってもらえるかな?」
「っ…。そう、ですか。いえ。ユージオ先輩の責任ではありません。フレニーカには先輩の言葉だけ伝えておきます…」
ティーゼの意見はごもっともです。
ユージオはどこまでいい人なんだ…!
「あ、あの!」
「?」
「少しお側に行っていいですか!」
「え?あ、うん」
ティーゼは幅を詰めてユージオのすぐ隣に座り直します。
ニヤニヤしてしまうのですが( ̄∀ ̄)
「私は、修剣学院を卒業したらそう遠くないうちに家を継ぎ、同格か一等上の爵家から夫を迎える事になると思います」
ユージオの前でそんな話をする意図は…
「私、怖いんです。もし私の夫となった人がジーゼック殿みたいな人だったら…誇りを持たずに平気で酷いことをする人だったらどうしようって思うと怖くて、私っ…」
ティーゼはユージオの腕に抱きつきます。(あああああああああッッッ!!!←
「ティーゼ…!?」
「ユージオ先輩!私、その…先輩にお願いがあるんです!ユージオ先輩。きっときっと、学院代表になって剣武大会にも勝って、四帝国統一大会に出てくださいね」
「それはもちろん、僕もそれを目指してるけど…」
「えっと…それで、その……っ。統一大会で上位に入れば、初等錬士寮のアズリカ先生みたいに叙任されると聞きました!あの、もし先輩がそうなれたら私…私は…」
夫になってください…だと…( ゚д゚)
告白を通り越してプロポーズなのでは()
(僕が統一大会を目指しているのは整合騎士になってアリスともう一度会う。ただそのため)
ユージオの決意は揺るぎません。
「…うん。分かった。大会が終わったらきっと君に会いに行くよ」
「私も…私も強くなります!正しいこと、言わなきゃいけないことをきちんと言えるくらい強く。ユージオ先輩のように…!」
ユージオは、ティーゼの言いたい事を汲み取った上で嘘をついた…?
会いにいく=OKではないですよね。
ティーゼがどう受け取ったか分からないのですが、少しでもユージオに近づけるよう努力することを誓っているようでした。
ここでまさかの恋愛要素が…この二人、どうなるんだろう!?(゚o゚;;
反対にキリトとユージオがいい先輩過ぎてッ…!(泣
ロニエとティーゼは幸せだなぁ(´-ω-`)
ティーゼの話を親身に聞くユージオ。ハイノルキア流を熱弁するキリトをにこにこしながら見るロニエ。
とても和む光景でした。
ティーゼは結構大胆な子ですね。ふたりの約束が果たされるとは思えないけど…。
ユージオがアリスに抱く感情は恋愛、なのかな?個人的には少し違う印象を受けますが…。
「自分の中の正義」を持ったユージオたち。その言動にも変化が見え始めました。これがステイクールのフラグとつながってしまうのでは、とハラハラしてます…|ョ゚Д゚;))))