前回のあらすじ

内容をカンタンに説明すると…
- 侑は意を決して沙弥香と話す場を設ける。腹の探り合いをしながらも、2人は少しだけ仲良くなった。
- とある雨の日、燈子と相合傘で帰る侑はふと「(七海先輩が来てくれて)嬉しかった」と口にしてしまう。
- 今回は…体育祭が始まった!部活対抗リレーでアンカーを走る燈子。侑は目が離せなくなってしまい…!?
【やがて君になる 9話 アニメ感想】位置について/号砲は聞こえない
ご褒美が欲しい
体育祭を控えた早見東高校。
生徒たちは準備で大忙しです。生徒会も例外ではありませんでした。
「小糸さん、去年の横断幕って探してくれた?」
「あ!忘れてました。すみません、すぐ行ってきます」
「ひとりで大丈夫?」
「はい。体育倉庫ですよね」
侑と沙弥香の間の空気が柔らかくなりましたね。よかったです(´∀`)
「(そういえばここ数日忙しくて顔を合わせてもろくに話してないな、七海先輩と…)あ、これだ」
横断幕を見つけて体育倉庫を出ようとした侑。
そこへ燈子がやってきます。
「…なんで入ってくるんですか?」
「んー…?」
燈子は侑を押し入れると、そのまま扉を閉めました。
2人きりの体育倉庫…
何か起こるぞ!←

「なんですか、これ」
「んー。充電?」
侑は燈子に求められるまま、キスに応じます。
「なんか、すっごく久しぶりな気がする」
「全く…」
「だって最近なかなか2人きりになれなかったんだもん」
「もういいですか?」
「まだ」
2回目のキス! あら^~(*´∀`*)
「っ…いい加減にしてください!」
「!?」
「甘えすぎです!」
「そんなぁ~」
長いキスでした。ちょっと迷惑そうにするのが侑らしいですね(笑)
「忙しいんだから!早く戻らないといけないんです!佐伯先輩待ってますよ!」
「待って!」

「じゃあ、今は我慢するから…体育祭が終わったらご褒美が欲しいな」
こんな表情でおねだりされたらご褒美用意するしかないでしょ←
「ご褒美って…何する気ですか?」
「侑からして欲しいかも。キス」
「それって先輩からするのと何かするんですか?」
「違うよ!大違いだよ!」
天と地の差ですよ!!
「まぁいいですけど…。それまでは我慢して頑張ってくださいね」
「うんっ!」
侑と槙くんの違い
燈子「それでは、これより遠見東高校第47回、体育祭を開催します!みなさん、頑張ってください!」
待ちに待った体育祭が始まりました!
侑は参加競技で大活躍です。中学時代は運動部でしたもんね。
「は~、やっと半分か」
「準備からずっと走り回ってる感じだね~」
「先輩たちはもっと忙しそうだけど」
「競技もいっぱい出てるみたいだしね~」
休憩時間になり、侑は槙くんと二人きりになりました。
「七海先輩に相手してもらえなくて寂しいんじゃない?」
「あ、あのね!何度も言ってるけど、私は七海先輩のこと好きじゃないから!」
「またまた、好きじゃないなら生徒会室であんなこと…」
「本当だよ!」
槙くんっていつも突然ですね!
心臓に悪いです(笑)
「好きなんかじゃないよ……。だって私は、誰も好きにならないもん…」
同じ色の光が侑と槙くんを包みます。
「――そうなの?だったら、僕と同じだね」

槙「人の恋愛を見てるといいものだと思えるし、理解もできるつもりだけど、自分の中にその感情を持ったことはないね」
そうでした、槙くんも恋愛傍観者でしたね。うっかりしていました。
侑が燈子ではなく、槙くんに最初に相談していたら展開も変わったのかな…と思ったり。
「小説を読んでるか映画を見てるみたいな」
「うん、分かる。自分の世界のことではないって感じ」
ここまでの理解者がこんな身近にいたとは(´∀`;)
「槙くんはそれを、寂しいと思ったことはないの?」
「無いね。僕は楽しいよ。こういう距離からみんなを眺めるの」
「そっか…」
「小糸さんは寂しい?」
「寂しい、と思ってた…。誰も好きになれないなんておかしい、とか。私も、みんなみたいになりたいなって」
「今は思ってない?」
「七海先輩が、そのままでいいって言ってくれたから。好きって言われても、好きって返せない私のことが好きだって、そう言ってくれるから。今はもう、寂しくないかな」
「…」
槙くんは観察するように侑の顔をじっと見ます。
何かに気づいたようです。
「ありがとう。話せて良かった~。自分と同じような人と話せたの初めてだから、すごく安心した」
「そう?」
「うん、私ももう好きになろうなんて思わなくていいや」
”寂しい”と思わなくなったのも、”好きになろう”と思わなくなったのも、もう燈子を好きになっているからなのでは…。侑がそれを自覚していないだけで…。
槙(君は、僕とは違うとは思うけどな。だってさっきのは、寂しくない人のする顔じゃないよ)

”好きって言われても、好きって返せない私のことが好きだって、そう言ってくれるから。今はもう、寂しくない”
侑が寂しそうにそう言ったのを、槙くんは気づいていました。
これもう、「七海先輩が好き」「だけど好きって返しちゃいけない」と言ってるのと同じでは!?
部活対抗リレーが始まった!侑のこれは完全に…
「生徒会!勝つぞーっ!!」
「「お――っ!!」」
「「おー…」」
部活対抗リレーを前に気合十分の燈子&男子チーム。
一方の侑と沙弥香はテンション低めです。
温度差がすごいですね(笑)
侑「ていうか、なんでそんなに気合入ってるんですか?」
沙弥香「あー…それはね…」
??「その様子じゃ、生徒会は相手にならなそうだな!」
燈子「っ!出たな芹沢!」
バスケ部キャプテンの芹沢さんの挑発でした。

「今日は勝たせてもらうからね!いや、今日も、かな?」
「私たちだって、この日のために練習を重ねてきたんだから!そう簡単に行くと思わないことね!」
「いやいやいや!私たちバスケ部の練習…」
「何言ってんのよ!うちには足の速い1年生がたくさんいるのよ!」
なんだこれ(笑)
唖然とする侑に朱里が話しかけてきました。
彼女もバスケ部としてリレーに参加するようです。
「うちのキャプテン、すっごい負けず嫌いだから。体育の授業でも七海先輩とよく張り合ってるみたい」
「なんかー…まぁ、仲良さそうだね」
強引にまとめましたね侑(笑)
燈子「絶対あいつらに勝つんだから!」
部活対抗リレーが始まりました!
第1走者・堂島くんから第2走者・槙くんへとバトンが渡ります。出だしは順調。
3番走者は侑です!
(本当に勝ちたいんだな、七海先輩…。よし!!)
「頑張れ小糸さん!」
「侑―――!」
バスケ部より少し先行してますよ!!Σ(゚д゚ )
「先輩!!はいっ!」
バトンが侑から第4走者の沙弥香へ渡ります。パスも完璧です!
「(燈子…もう。いつもいつもそうやって!)はい!!」
「上等!」
「がんばれー!!」
バトンは最終走者の燈子へ。

侑は懸命に走る燈子から目が離せなくなります。
堂島「先輩―――!!頑張れ――!!」
侑「っ!」
気づいた時、既にゴールテープが切られていました。
結果はバスケ部が1位、生徒会は3位。
運動部と混合で3位は好成績ですよ!
朱里「やったー!バスケ部が1位!何してんのっ?早く行こう!」
侑「え、あ…うん(負けたのか)」
「くやしぃ~~!」
「健闘したと思うわよ」
「この組で3位なら充分すごいですって!」
「そうっすよ!」
「そうだねー。みんな頑張ってくれたもんね!」
生徒会メンバーの連携と練習の成果が発揮されたリレーでしたね!
「侑もお疲れ!」
「お、お疲れ様です…」
「?」
侑は心ここにあらず、って感じですね…。
リレーが終わったあともボーッとしていました。
走り出す気持ち
「早く早くっ!」
「なんですか、そのテンション…」
「何ってご褒美!ちゃんと体育祭終わるまで我慢したでしょう?」
「確かに体育祭が終わったらって言いましたけどこんなに即だとは…」
「焦らさないでよ~、早く~」
体育祭の後片付けがひと段落し、侑から燈子へのご褒美タイムがやってきました。
また体育倉庫でやってる!( ̄▽ ̄;)
「もう、分かりました。好きにしてください」
「――違うでしょう?私が好きにするんじゃなくて、侑がしてくれる約束」
「あぁ…そうでしたっけ」
侑は忘れていたフリをしましたね…。
燈子に唇を近づける侑ですが、あと少しのところで踏みとどまります。
冷や汗がすごいです。

(駄目だ!……駄目って何が?分からない。でも、ここを越えたらいけない事だけは分かる)
それは「好き」と「好きが分からない」境界線でした。
自覚するのを避けたようにも見えますね…。
「…やっぱり、私からするのは違う気がするんですけど」
「えぇっ!?」
「だって好きでもないのにするとか、ちょっとどうなんだろうって」
「約束したのに!もう…。ま、侑らしいといえば侑らしいけど。でも約束を破るなら代わりに私の好きにするからね?」

あら^~~~(*´∀`*)(*´∀`*)
今日キス多いですね!(笑)
しかしここから、いつもと違うディープな感じになってきます。
舌が絡まってきたぞ!?(;゚∀゚)←
「ちょっ!先輩!!」
「ご、ごめん、侑がもう嫌ならもうしないから…」
「いや、別に…嫌ではないです。というか…どっちかっていうと気持ちいいし」
「気持ちいい…だって。侑ってば」
燈子も大胆だけど侑も結構…( ̄∀ ̄)
侑(見返りのいらない行為を与えられること。優しくされること。サラサラの髪や長いまつげ。いい匂い。柔らかいこと。それらを心地良いと感じるのはただの当たり前で、特別なんかじゃないはず。心臓の音がする。私のじゃない、先輩の音だ。だってこれじゃ…早すぎるから)
感じた事を全て否定するような言い方でした。
その心地よさは当たり前じゃなくて、特別で。
早すぎる心臓の鼓動も全部、侑自身の物なのだと思います…。

侑の気持ちが変化してきましたね!|ョ゚Д゚;)ドキドキAパート「位置について」では、槙くんを通して侑の「好き」がほぼ確実に。
Bパート「号砲は聞こえない」では、リレーと同時に侑の「好き」という気持ちが走り出しました。それに彼女自身は気づいていない、というか、気づかないフリをしている(=号砲は聞こえない)ようです。
一つ一つに意味があって本当に奥深いアニメだな~。
一瞬たりとも目が離せません!(´-ω-`)
みんなの気持ちが伝わって来る熱いリレーは、挿入歌も素敵で見入ってしまいました。
侑視点の燈子が格好良くて、本当に美しかった!
要所で侑の気持ちを確認してくれる槙くん。結構重要キャラだと思います。
体育祭が終わって次は文化祭ですね~。生徒会劇の時が近づきます!