作品情報あらすじ
内容をカンタンに説明すると…
- 週刊少年サンデーで連載された漫画『からくりサーカス』が、連載終了から12年の時を経てアニメ化決定!
- 拳法家の青年・加藤鳴海はある日、才賀勝という少年を誘拐犯から救出する。勝は巨大企業サイガグループの跡取りで、親族に命を狙われていた。
- 誘拐犯の正体は強靱なボディを持つからくり人形だった。追撃を受け、窮地に陥った2人の前に、人形遣いの少女・しろがねが現れて…!?
【からくりサーカス 1話 アニメ感想】開幕ベル
少年と青年の出会い
(僕はサーカスが好きだ。みんなを感動させ、笑顔にしてくれるから)
楽しそうなサーカスの光景が広がります。
観客のひとりで語り手の少年が、本作の主人公みたいです。
(でも僕は知らなかった。この世には恐怖のどん底につき落とす、もうひとつのサーカスがあることを…)
4人の団員が登場。すると彼らは、観客たちを次々に殺害していきました。
演出用の煙幕だと思ってたのは毒ガスで…
少年はその光景を恐怖しながら見ています。
どういう状況なんですか!?Σ(゚言゚lll)
「あ、あの!連れてってください!サーカスに!!」
ある日、サーカスのチラシ配りのアルバイトをしていた着ぐるみは、少年にそう言われて困惑します。
(なんだ?家出少年か?見たところ身なりもいいし…なんか事情がありそうだが…いや、余計なことを考えるな!また余計なお節介癖が!)
着ぐるみが無視を貫くと、少年は肩を落として去って行きます。
滅茶苦茶可哀想なんですけど!( ̄▽ ̄;)
(じ、持病の発作が!!笑わせなければ!誰でもいい!笑ってくれぇ!!)
突如もがき苦しみ始めた着ぐるみ。中身の青年は、人を笑わせないと呼吸困難になる病気みたいです。奇病だな…。
通行人が不思議そうに見つめる中、さきほどの少年だけがクスクスと笑っていました。
着ぐるみ(た、た、助かったぁぁ~~!)
一礼して去っていく姿に、少年の育ちの良さが見て取れます。
それにしても大きなスーツケースを抱えてますね。本当に家出なのか…?
中身が気になります。
着ぐるみ青年「鳴海」と少年「勝」は何者!?敵の正体はからくり人形だった!
「しょ、少年!待ってくれ!お礼を!…え?え!?」
少年が黒スーツの男に囲まれます。
青年の目の前で誘拐されましたが!?
「た、助け…っ!」
「(通行人は気づいてねぇ!奴らうまく壁を作ってやがる!どうする!?家での子を連れ戻しているのかも…)あぁもう!間違ってたら後で謝る!!」
なにその潔さ!格好いい!(笑)
青年は黒スーツの男たちを次々倒していきます。
行動力の塊だ!
「おい、もしかして誘拐か?!」
「う…うん…!」
「い”っ”!やりすぎたか…!?」
普通なら死んでますよ!
首が曲がっちゃいけない方向に曲がってますが((((;゚Д゚))))
黒スーツの男は何事もなかったかのように首を戻しました。
人間っぽさが無くて不気味です。
「い、いででで!なんて力だ!(なにっ!?肩を外しやがった!?)え、外れてねぇ…!?こいつら何なんだ!」
明らかに人間じゃない!!
「ねぇ逃げよう!」
「よっしゃ!いい判断だ!」
電車に逃げ込んだ2人。お互いの事を話し始めます。
「俺ァ加藤成海ってんだ。お前は?」
「才賀勝…。小5です」
サイガはITや自動車産業で有名な大企業で、勝はその跡取りでした。
彼が黒スーツの男を見かけるようになったのは、父が交通事故死してからだ、と言います。
「何かをタイヤに巻き込んで…」
「何かって?」
「人形、みたいな物…。その時、僕は昔亡くなったおじいちゃんの言葉を思い出した」
からくり人形が隙間なく並べられた祖父の部屋で。
『才賀家の個人資産だけでも数百億。それもいずれ全部お前のものになる』
『あ、お父さんも言ってた。よく分からない…』
『そうか。そうだろうな。そのせいでお前がどんな目に遭おうとも…』
『なんのこと?』
『勝、おじいちゃんの言うことをよくお聞き。もしお前が大人になる前にお父さんがいなくなって、何か変なことが起こったら、あのカバンを持って逃げなさい。”しろがね”がきっとお前を守ってくれるだろう』
祖父の意味深な発言。色々知ってそうですね…。
そして「あのカバン」というのが、勝が持っていた大きなスーツケースでした。
「しろがね、って誰だ?」
「分からない。でもおじいちゃんが”いつでも勝から一番近いサーカスにいる”って…」
「なるほど。それでサーカスに行こうとしたわけか。でもよ、サーカスより警察事だぜ!さっきのやつら、お前の遺産を狙ってるんじゃねーのか!?」
「そんな!」
お父さんは交通事故に見せかけて殺されたっぽいですね。
遺産のために人の命を狙うとは。恐ろしい親戚です(;´д`)
諦めない男達!しろがね登場!
「ん!?ちっ!乗ってやがったのか」
「お兄ちゃん!」
黒スーツの男が再び接近してきました!
「こうなりゃもう遠慮はしねぇ!見せてやるぜ、中国仕込みの憲法をよ!!」
鳴海は拳法家だったんですね!
強烈な一撃を繰り出しますが、人間離れした黒スーツ男に翻弄され、後手に回ります。
「こいつら、人形!?」
違う黒スーツ男が電車の前に立ち、そして轢かれました。
大破した体から部品が見えます。
やっぱり人間じゃなかったんだ!
「お兄ちゃん、ごめん…こんな事になっちゃって…。熊のぬいぐるみがあんまり大きくて強そうで…この人なら助けてくれるんじゃ、って思ったんだよ…!ごめん、ごめんよお兄ちゃん…!死ぬなら僕一人で死ねばいいのにさぁ…!」
「諦めるな!!!お前は間違っちゃいねぇ!」
「きつい時には助けてと怒鳴れ!腹が立ったら悪態をついてやれ!あがいてあがいて、ダメだったらそん時は…ニッコリ笑うしかねーけどよ!」
脱線した車両はスピードを緩めることなくサーカス会場に突っ込みます。
電車が、車が、サーカス会場が、鳴海お兄ちゃんが!
大惨事です!!(´言`;)
鳴海はどこかへ吹っ飛ばされたみたい…。
奇跡的に無傷だった勝ですが、彼の前にまたも黒スーツ男が立ちふさがります。
しつこいですね!
『諦めるな!』
鳴海の言葉を思い出した勝は、黒スーツ男に立ち向かいます。
最後まで諦めませんでした。
「しろがね――――――――!!!!」
勝の叫びに応じて美少女キタ――(゚∀゚)――!!
「しろ…がね…?」
「お坊っちゃま!おさがりください!」
サーカス衣装に身を包んだ彼女は十数メートル上から登場!
華麗に着地します。見事な身のこなしです。
「あるるかん!!」
勝が持っていたスーツケースから、美しいからくり人形が現れます。
それを操るしろがねは人形遣いのようです。
あるるかんは黒スーツ男を一瞬で破壊しました。強い!!
「あ、あの、しろがねさん、なの?」
「ご無事でしたかお坊っちゃま!」
「う、うん。その、ありがとう」
「よかった、やっとお会いできた!」
「でも、すごい人形だね」
「懐かしいです。お坊っちゃまのお祖父様は、あれを”あるるかん”とお呼びでした」
しろがねは祖父がフランス滞在時に雇った勝の乳母の娘だそうです。
「7年前、お坊っちゃまが4歳の頃ですから、覚えておいででないかもしれません。私も11歳でございました。苦しい生活をしていた私たち親子を助けてくださったのが、お祖父様です」
”あるるかん”の繋がりが唯一の証拠でした。
鳴海の決意!新たな敵襲来!!
「いでで…ったく!なんだってんだよこいつら!」
鳴海、生きてました!!良かった!(*´∀`*)
無事を喜ぶ勝は鳴海に駆け寄ろうとしますが、しろがねに止められてしまいます。
「何者だ!?」
「あぁ?(外人か?銀色の目、髪の毛まで銀色だ。いやそんなことよりこの女、俺を敵みたいに見やがって!)俺はこのサーカスのバイトよ!お前こそなんだ!?勝、コイツ怪しいぜ!なんだよこの人形は?勝を襲ったのも人形だったんだぜ!」
「私はお坊っちゃまのお祖父様から、人形操りを教えて頂いたのだ!もしもの時は勝様を守ってやってくれ、と。その時練習に使ったのがこの、あるるかんだ。私になんの怪しいところがある!」
2人とも勝の味方だと思うんですよね…喧嘩はやめてください…
冷静になって、落ち着いて…!
「じゃあ勝が逃げてきた時お前はどこにいたんだよ!?勝は一人だったんだぞ!」
「私は…私は…っ!」
あるるかんは反論できず口ごもってしまいます。何か理由があるようですが。
勝「二人共やめてよ―――!!」
二人の戦闘を仲裁しようと飛び出した勝。
あるるかんの攻撃をモロに食らってしまいます。
「坊っちゃま!!坊っちゃま!すみません、すみません…!」
黒スーツ男を倒すぐらいだから相当な威力ですよね。大丈夫でしょうか。
「今、救急車を!」
「よせ、ここでは危険だ!」
「どうするつもりだ」
「安全なところで医者に見せる」
「しょうがねぇな…じゃあ俺もついてってやるか」
「いや、これからはあなたに関係ないことだ。坊っちゃまは私が守る。安全な日常に戻るがいい」
しろがねは、気絶した勝とスーツケースに仕舞ったあるるかんを連れて姿を消します。
(あいつの言うとおり俺には関係ねぇ。面倒なことはゴメンだしよ)
サーカス会場を出た鳴海。凄惨な光景が広がっていました。
大破した車。傾いた車両から多くのけが人が運び出されます。
冗談抜きで大惨事になっちゃった…。
(第一、俺は俺で必死なのよ。人を笑わせないと死んじゃう病気のせいで。――これからも、奴らは勝ひとりを狙うためにこんなことを繰り返していくのか?俺はそれを知りながらまだ、人を笑わせていられるんだろうか?第一、こんなことが続いたら笑ってくるやつがどんどんいなくなっちまう!)
鳴海は勝を守り通すことを決めたようです。
『何?しくじっただと?相手は子供一人だぞ』
「それはそうですが邪魔が入っちまったんで」
『邪魔だと?』
「ええ。ひとりは通りすがりの素人さんですが。もうひとりはアタシらと同じで人形を使うんで」
『まさか…』
「安心してください。仕事はやりますよ。その代わり、プルチネルラを使っていいですかい?」
黒に身を包んだCV:櫻井孝宏。今回の襲撃の実行犯のようです。
電話の相手は依頼主…勝の親戚でしょうか。
プルチネルラ、とは?あるるかんみたいな人形かな?
また襲撃して来そう(;´д`)
一方、しろがねと合流した鳴海は、勝を知り合いの病院へ連れていきます。
「…何故後を追ってきた?」
「まだ俺を信用してないな?安心しろ、お前のためでも勝のためでもねーよ。俺のためさ。勝を見放したら目覚めが悪いからな。俺は自分のことしか考えてねーの」
でも結局、勝も銀も助けてるし。鳴海はお人好しなんでしょうね( ̄▽ ̄;)
ふと何かの気配を察知した二人は窓の外を見ます。
そこには敵が。新たな人形が居ました…。
これがプルチネルラ!?
しろがねはあるるかんを取り出します。
「お前の病気のことは分からないが、お前がここに来た理由は納得できる。自分のため、か」
「そうさ!自分のためさ!」
鳴海としろがねの共闘だ!!
《この時、僕はまだ気づいていなかったんだ。僕としろがねと、鳴海お兄ちゃんを巻き込んで、巨大な運命の歯車がゆっくり回り始めたことに―――》
何が何だかさっぱりですが、物語が進むにつれて理解できるのでしょうか?ラストで写ったサーカス会場と関係ありそう。
数百億の遺産を相続してしまった勝。まだ小5なのに身が重すぎます。
才賀家と人形は密接に関わりがあるようですね。お祖父さんの言葉の意味、そしてお父さんの死の真相とは…。
鳴海の人を笑わせないと呼吸困難になる、という設定は斬新でした。
先天性なのか後天性なのか…。もし後者だったら過去のトラウマが関係してるのかな?と思ったり。
しろがねの忠誠心は半端ないです。自分のためだ、と言う鳴海に共感してましたが、彼女の胸中やいかに。
親戚の狙いは遺産だったけど、人形で襲いかかって来る敵の目的とは…。