内容をカンタンに説明すると…
- 若旦那の印籠、焦がれ香がなくなってしまった。見つけた輩は若旦那に30両で返してやるとふっかけてくる。清次は物々交換法でお金を用意していこうとする。
- 無事お金を用意したのに輩は50両をふっかけてくる。印籠を懐に入れたところで焦がれ香の付喪神が具現化、輩に噛みついたことでびびった輩が逃げていってしまったことで無事に解決。
- 今回は…勝三郎のいる佐久間家で働いていた料理人が独立をするという。日本橋の曰く付きの屋敷を買い取ったらしいその徳兵衛の過去から来る強い思いとは…。
【つくもがみ貸します 7話】裏葉柳【アニメ感想】
日本橋という場所
「私は裏葉柳と申します。元は人間でしたが死んだ際この世に未練を残し香炉にとりついてしまったのです」
「そういうつくもがみもいるのか~~」
出雲屋の新人さんです。
「この姿になってからは蔵にしまわれたままでしたのでせめてこの世に残した最愛の妻にひと目会いたいと願っているのでございます」
「数年前の日本橋の大火が原因でございます」
清次が固まる。が、その後勝三郎との約束のためでかけることに。
「私どもの屋敷に徳兵衛という料理人が居たのだがこの度独立を果たし店を出すことになった。徳兵衛は数年前家族に死なれ、一人で頑張っていてな。今度の店も一人で開くそうだ。私もぜひ応援してやりたい。近い内に宴を開くそうだ。その時出雲屋の道具を貸してやってはくれまいか。代金は全て私に請求してくれれば良い」
「承知しました、そのお店はどちらに?」
「日本橋だ」
(日本橋…)
日本橋という単語を聞くとどうしても固まってしまう清次さんです。
一人で商いのはずが?
日本橋の鶴屋徳兵衛さんの元へ。
「この店は前の持ち主だった大久間屋さんが破格の値で譲ってくださったんです。勝三郎さんといい、大久間屋さんといい私は周りの方に恵まれています」
とても人の良さそうな感じです。
「もともと私は日本橋の者であの大火の後ここを出ていくことになったのです。それが念願叶い戻ってこられました」
帰り際、清次は徳兵衛の後ろに女性が歩いているのを見ました。確か勝三郎は一人と言ったはずなので女中さんかと勝手に納得して帰ったのですが。
鶴屋は新しいものばかりでつくもがみのいる品物がない?
「おやおや新入りさんだね」
濡烏さんがいました。
「つくもがみはわたしだけだけどね」
「では話し相手もおらずつまらないであろう」
「つまらなくはないさ、話し相手はいるからね」
「誰と話すのよ?」
「ふふん…」
意味深なところで場面切り替わってしまいました(笑)
『日本橋が火事だ!』
清次の過去の記憶。
お紅の家のお店が焼けてしまったんですね
「焼けてしまったお店を見捨てるなんてできないわ」
「玉簪?」
「例の櫛を交換していったものです。買い叩かれても80両以上手に入ります」
櫛が消えても佐太郎と一緒にならなければ相手側は満足すると。
そもそも佐太郎の母に気に入られては居ないと。いや、清次なかなかにはっきり言いますね。
玉簪は売らないときっぱり断るお紅。
(ねえさんはやっぱり…)
「鶴屋に幽霊がいる???」
「幽霊は女性で火事の前からあの地に住んでいたそうよ。歌舞伎の中村菊之丞を思わせるそれは美しい幽霊なのだそうだ」
「もしやその幽霊とは私の妻なのでは」
裏葉柳さんの奥さん??
徳兵衛さんが出雲屋にやってきました。最初の宴にこなかった大久間屋さんが来てくれるそうで。今度は自分のお金で借りたいと。
「では…香炉などいかがでしょう。お店に香の良い香りを立てておけばお客様もお喜びになると思いますが」
その他つくもがみもかかえて。お紅はどんどん押し付けてます(笑)
「今回は私どもからのご祝儀ですわ」
「鶴屋さん、お宅のお店のことなんですが…幽霊が出るという噂を耳にしたんですが」
「先日女性を見かけたのですがあれは…」
「それは私の妻じゃないでしょうか。幽霊なんて噂を真に受けるなんて出雲屋さんも面白いお人ですね」
あれ?一人ではない?
後日勝三郎との雑談にて…。
「徳兵衛の妻は数年前に他界している」
??????え?????徳兵衛さんの過去を聞くことに。
病気を患っていた奥さんが居たのに大火のあと新たな大家さんが住んでいた長屋を売ってしまい残れなくなったと。
次の住処が見つかるまで待ってもらえず夫婦は行く宛がなくなりしばらくして妻がなくなったという無慈悲な内容でした。
浜松屋宗右衛門さんが役者絵を買い取ってほしいと声をかけてきました。
「役者絵など借りる人いますかねぇ…」
その後徳兵衛の買った屋敷の話に。
「前の持ち主だった大久間屋ってのがなかなかの曲者でねぇ。大火のあとの混乱に乗じて日本橋の屋敷という屋敷を安値で買い叩いた。強引に追い出された者もいるそうだ。アコギな商売をやっていたという。
しかもそのうちの一軒はいわくつきの屋敷でね。若かったから騙されたのだろうなぁ気の毒に。」
中村菊之丞の代替わりの絵ではっとする清次。
「鶴屋の幽霊は裏葉柳の奥さんじゃない!」
「鶴屋さんはすべてわかっていて…そして大久間屋を店に呼ぶ…」
これの意味するところは…。鶴屋に到着した清次。佇む徳兵衛に声をかけます。
「大久間屋さんは?」
「いえ、まだ…ちょうど仕込みが終わったところです」
「もう毒も仕込んだのですか?それともこの後ですか?」
徳兵衛の動きが止まりました。
「あなたは大久間屋さんを殺すおつもりなんですよね?」
勝三郎と宗右衛門の話ですべてが繋がったと。
「あの大火のあと鶴屋さんご夫婦を日本橋から追い出したのは大隈屋さんです」
「そうです。妻を死に追いやった大久間屋に復讐しそして自分も死んで妻のもとに行く。それが大火のあとの私の全てでした」
「そんなに過去に生きることが大事ですか!?それより今は…前に進むことを選びましょうよ。
ここまで頑張ってこられた貴方です。必ず悲しみからも怒りからも抜け出せるはずです」
少し自分たちに任せてほしいと徳兵衛を外に出し、貸出中のつくもがみ付きの品物に声を掛ける。
「要はそういうことだ。お前たちが私と話をしないのは知ってる。後は好きにやるがいい」
今の話を聞いていればやることがあるだろうということですね。
「「「「恨み晴らさずおくべきかぁ~~」」」」
一人で訪れた大久間屋はつくもがみ達にとんでもない恐怖を与えられこてんぱんにやられましたとさ(笑)
そして女性の幽霊が…。徳兵衛さん見えてるんですね。
「もう心配いらないよオレは…前に進むから」
奥さんであるお菊さんに誓うと成仏していかれました。
中村雪之丞で謎が解けました。
裏葉柳の奥さんは既に成仏されているとのことで裏葉柳も追いかけて成仏を。
人間の姿イケメンさんでした!
「つくもがみというよりたんに香炉に取り憑いた亡霊じゃない??」
徳兵衛さんの話の悲しさのインパクトが強すぎて裏葉柳さんの印象が薄くなってしまうという…。
個人的には大久間屋にはもっともっと痛い目をあっていただきたいのですがね…。一文無しになるとかね…。
よく思いとどまりましたね徳兵衛さん。相変わらず他人に心得を説く清次はかっこいいですね。
自分のことになると…なんですけどね。
勝三郎さんが出雲屋を贔屓にしてるのが1話から見てる身としてはほっこりします(笑)