前回のあらすじ
内容をカンタンに説明すると…
- ウリヤンエデイ率いる蒙古軍の追っ手から逃れた対馬軍だが、阿比留弥次郎を失ってしまう。
- 北へ向かう迅三郎の前に、謎の男が現れる。迅三郎は安徳天皇に謁見することになり…!?
- 今回は…安徳天皇から長嶺判官への書状を預かった照日らは、刀伊祓を頼って浅茅湾の岸辺へ向かう。刀伊祓の居城・金田城に招かれた迅三郎だが、守兵不足であることを指摘し…!?
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【アンゴルモア元寇合戦記 7話 アニメ感想】金田城
安徳天皇と照日姫
時は寿永四年・壇ノ浦の戦い。
義経が船から船へと移動していきます。
これがかの八艘飛び伝説ですか!人間業とは思えない身のこなしです!
まだ幼かった安徳天皇は、義経の助けを断り、守刀を託しました。
『帝。勝ちたくば、生き延びられませ!』
「源義経の刀ですね。そうですか…あの時九郎に渡した朕の守刀は今、貴方を守っているのですね」
それは迅三郎が腰刀にしていたものでした。
幼き安徳天皇から義経へ。紆余曲折を経て今、迅三郎のもとに…!
ロマンです(゚o゚;;
「照日か?!」
「お久しゅうございます、天子様!」
照日姫が現れました。
迅三郎も苦労したあの道のりを追いかけてきたんですか!?
肩の傷も完治してないのに凄いですぞ!
「良いのですよ。お祖父さんとでもお呼びなさい」
照日姫が安徳天皇のひ孫だったとは!
照日姫には后の、娘の、孫娘の面影があると言う安徳天皇。紛れもない家族なんですね。
「照日、これをお持ちなさい」
それは刀伊祓・長嶺判官への書状でした。国府と砂州の民を匿うように、と。
「あの日、あの者たちは壇ノ浦で一生懸命に戦いましたが、敗れてしまいました。しかしその一生は、未だにこうして生きてある。朕が生きている限り、彼らは一つ勝ち続けているのです。照日。一生懸命、島民の命を守りなさい。勝ちたくば、生き延びられませ」
「えぇ…必ずや!!」
安徳天皇の言葉と、義経の言葉が重なります。
宗家は元々、平家の一門だったそうです。壇ノ浦の合戦で安徳天皇を匿い、やがて宗助国が帝の孫娘を賜り照日が産まれたとの事。
血筋ゆえ、実父からも特別扱いされて苦労した照日姫。ですが今、それが国府や島民を助けるのに一役買おうとしていました。
長嶺判官率いる刀伊祓が味方になった!
張明福いわく、数百年前、九州や対馬で異国からの守りに就かされていた防人が居ました。その末裔が「刀伊祓」だそうです。
「しかし朽井殿、奴ら一度加勢してくれたとはいえこれだけの民を匿ってくれると思うか?」
「俺ならまっぴら御免」
刀伊祓を頼って浅茅湾の岸部に到着した迅三郎達。
さっそく、入江に侵入した少数の蒙古軍を返り討ちにする刀伊祓の姿を目の当たりにします。
彼らを率いていたのは長嶺判官でした。
「お前たち…生き延びたのか」
「一昨日の夜襲の借りを返しに来た」
「図々し言い草よ。借りを重ねに来た、の間違いだろう?」
無言の迅三郎。ですがその顔が全てを物語っていました(笑)
長嶺判官の言う通りです!借りを重ねに来たのです!
「お見事なご合戦でした、長嶺殿。ここにも蒙古が寄せてきましたか」
「これは照日の姫巫女。今ので2度目です。しかしいずれも小勢。幸い、まだ蒙古は我らの存在を知らぬ。ひとりも生きて返しておりませぬゆえ…。だから蒙古に付け狙われているあなた方は厄介です」
迅三郎らが予想したとおり、対馬の島民らを匿うことに否定的なようです。が、照日姫から安徳天皇の書状を手渡されると、態度は一変しました。
「我らは帝の命を、先祖代々ここで受け継いできた。帝の勅書がなければ皆を納得させられなかっただろう…」
「あなた方を歓迎しよう」
刀伊祓の本拠地・金田城へ!しかし迅三郎には気がかりなことが!?
半日ほど歩き続けた迅三郎達の前に、刀伊祓の本拠地・金田城が姿を現しました。
この立派な石垣は、600年ほど前に刀伊祓の先祖が造り上げたものだそうです。
「無礼は承知の上だが、宗家の方々、これ以降は我らに従って頂く」
「な、何!?」
「元八。異を唱える余地はあるまい」
「しかし姫!」
「ご安心めされよ。客人としてお迎えする」
城内を進むと、既に逃げて来た島人の姿がありました。その中には罪人のひとり・男衾三郎も。
「白石、朽井!生きてたのか!?」
「おう。お前こそ」
「今までどうしていた?」
「いやぁ、それがな…」
「それは誰だ?」
「誰だだと!?この!俺をこんな島に引っ張ってきて!忘れたとは言わせんぞ!」
「あぁ、夜襲の前に逃げた腰抜け様か」
「覚えてるじゃねーか!しかもなんだその言い草!」
「後で色々と聞かせてくれ」
「あぁ、そうだな。お前には是非話してぇことがある……」
男衾三郎から裏切りの匂いがしますよ…?(;゚д゚)
城内を見て回ると、意外な事実が発覚します。
鍛冶屋、細工師も居て、刀伊祓はかなりの武具を蓄えていました。
中には石弾き――投石器なんて物も!
宗家よりよっぽど戦力がありますね!
阿無志「いやぁ~、参ったぜこの城!」
迅三郎「一周してきたか?どうだった」
阿無志「大きいのなんのって、山の天辺までぐるっと囲ってんだ!俺の間食じゃあ一周半里はあるな」
迅三郎「半里だと?」
阿無志「石垣も高いし、入口も全部で4つあった」
迅三郎(4つ…守兵は足りているのか?)
刀伊祓に匿ってもらったからといって気を緩めないのが、迅三郎の凄い所ですよね。
念には念を。敵が付け入る隙がないか、確認して回っているようです。
「歓迎の印にささやかな膳、召し上がられよ」
イルカ塩干し、葛の吸い物に柚子、酒、等等…。
これのどこがささやかなの!?とても豪華なもてなしを受けました!!
「砂州での合戦、お見事でした。宗助国殿の奮戦は末代まで語り継ごう」
「いやはや、刀伊祓の方々、此度は家臣を始め民百姓に至るまでよくぞお匿い頂いた!」
「なんのなんの。我ら防人の務め。しかも帝の詔とあらば当然じゃ」
ついこの間まで犬猿の仲だったのに。意気投合してる?(笑)
いずれにせよ宗家と刀伊祓の溝が埋まってよかったです。ようやく対馬の民が一致団結しましたね!
特に宗家の人間が褒めちぎったのは、金田城の城壁でした。鉄砲でも歯が立たない、地の利も良い、とのことで。刀伊祓も満足げな表情になっていますが、そこに水を差したのは迅三郎でした。
「遺跡と遺訓に乗ったままでは自滅するぞ。どうもこの城は大きすぎる。大きすぎて役に立たんぞ」
「一昨日から気に入らないんだよアンタ。伝来の城にまでケチつけようっての?」
迅三郎にモテ期襲来!!()
不満そうな女たち。刀伊祓の衆は自分たちの習俗に誇りを持ってるんですね。そして何より逞しいです。
「朽井、どういう意味だ?」
「石塁を一周してみたが、案の定守兵が足らん。大きすぎてガバガバだ。まるで幼子が大人の着物を着ているようなもの。蒙古の大軍がここを見つけて寄せてきたらひとたまりもないぞ。そうなった時、どう防ぐつもりか?この城は大きな荷物だ」
な、なんだってー!!?(´Д`;)
迅三郎が言うと妙に説得力があります。
長嶺判官もこの意見に反応しましたが、果たして彼の胸中とは…。
じゃあ守兵を増やせば?と思ったけど、そう簡単にできないから今の状況になってるんですよね…。
せっかく見つけた安息の地が…。捨てるしかないのでしょうか?(´・ω・`)
内通者達の不穏な動き…!!
人気のない城内の一角で密談する流人2人の姿がありました。
男衾三郎と…白石和久!?
「いやぁ、ひょっとするとお前も興味があるんじゃないかと思って…」
「こんな場所とおさらばする、良い算段があるぜ?」
内通者が既に潜り込んでました( ´_ゝ`)
男衾三郎。やはり裏切りましたね!
白石にそれをバラしたという事は、彼を内通に誘おうとしてるんですよね?
白石はどうするのでしょうか。
ここまで一緒に闘ってきたのに…仲間だと思ってたのに!
頼むから加担しないで…(´・言・`)
息つく暇もないですね!
しかし長嶺判官は美男だこと!←
髪の毛が羽毛並みにモフモフしてますよね。あのボリュームを維持するってすごいわ。若さの成せる技だわ←
宗家にあれほど非協力的だったのに、勅命を賜った瞬間、態度が一変しましたね。
それほどまでに安徳天皇は尊き存在なのでしょう。
隙あらばラブコメ要素をねじ込んでくる照日姫が年相応で可愛らしいです(笑) そして照日姫とは反対に、ちゃっかり美味しいところを満喫する阿無志。羨ましいぞ(笑)
今回襲ってきた蒙古はまた今までとは違う格好でした。どんだけバリエーション豊かなんだよ…勝てる気がしないよ!(´д`;;)