内容をカンタンに説明すると…
- 煙管の雨が降るとまで言われる遊び人と噂の近江屋の若旦那が出雲屋に来たことで動揺する清次。付喪神の五位は実際の人物の性格は違うのではないかと言い出す。
- その通りで遊び人でもなんでもなく奥手な若旦那であった。想い人は甘味屋のお花。五位が一芝居打ったことで若旦那は積極的に恋に向かって動き始めました。
- 今回は…義賊イタチ小僧がネタになったかわら版が飛ぶように売れていた。しかしどうも内容が稚拙だということに気づく。真相を探るためおかっぴきの平蔵と共に捜査に乗り出す。
【つくもがみ貸します 5話】深川鼠【アニメ感想】
蘇芳の人
「もうこの店に通っちゃ駄目だと言ってあったでしょ。これを忘れたの?」
「蘇芳…」
「いいかい佐太郎、お前には住吉屋のお佳乃さんとの縁談があるのよ。こんなに高価な香炉を頂いておいてどういうつもりだい」
佐太郎さんのお母さん綺麗すぎやしませんか
「香炉を返せば済む話です。相手が金持ちというだけで結婚するつもりはありません。それよりこのお紅さんときたら、見た通りの器量よし。しかも算盤はたつし字も上手。その上人の心をつかむ人柄で」
佐太郎さんベタボレですね…。その息子の言葉に免じて縁談話を断ると言いますが佐太郎の母は条件を出します。
ある一つの櫛を渡します。
それ一つで商いの元手になるようなお金を作れるかどうか。
いやなんでこんなに一方的なんですか(笑)
お紅ちゃん、素直に受け取ってますがなかなかの試練ですよ?
という過去の回想なのですが…前回見つかった香炉は蘇芳ではなかったのです。
イタチ小僧
街ではかわら版が売れに売れまくってました。
「あのかわら版屋さん、前は全然売れてなかったのにねぇ」
「なんでも今巷で話題の義賊イタチ小僧の話を乗せるようになってから飛ぶように売れているそうですよ」
一銭酒場から始まった話だという。
手篭めにされそうになった娘が神社へお参りにいったところ
ある夜襲われそうになった所に義賊イタチ小僧が現れたという。
平蔵は調べに行った所、人が多すぎるので自分も願掛けして帰ってきたという。
「どうか出雲屋さんの姫人形が手に入りますように」
平蔵いわくこのへんで一番高価だと思ってるそうで。
「女将から預かっている十手をなくしてしまったらしい」
これ、イタチ小僧も関係なく平蔵の不注意なわけですが
さすがに出雲屋にも貸し出す十手はないようで。
「私は信じるわ義賊ってのを」
お姫らしからぬ言葉に付喪神達みな焦っていますね
「人をみかけで判断しない」
私を盗みに来るかも知れないというお姫。
ほんとにキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
そして神社の祠に置かれてしまいました…。
姫はイタチ小僧に語りかける。
あれ?めっちゃ声聞こえてますね?この小僧さんも特殊能力をお持ちで?
「何故このような行いをする?」
「こちらの神社に恩返しをするためです。神様はお忘れでしょうが私が以前ひもじい思いをしてた時」
奉納してあった芋をひとついただいて…
「その時の恩を返すために義賊になったのでございます」
問題は姫がどうやって戻るか。
十手を探しに平蔵がやってきた。
祠を開けると…。そこにはお姫。
盗みたい気持ちはあれどもうそういうのは卒業したんだと素直に持っていく平蔵。
「これを拾いやした」
お姫はどこから
出雲屋に戻ってきた途端イタチ小僧の話を意気揚々と始める姫。
「例の義賊のおかげで参拝者は増えたのはいいけれどお賽銭代わりのお芋が…」
宮司さんのお言葉…さすがにこれは困りますね
(ここで皆様に岡っ引きという存在について説明いたしましょう。江戸時代、町奉行所の仕事を自主的に手伝っていた非公認の協力者の事でございます。
今の時代で例えれば…警察の調査に加担する探偵さんとでも申しましょうか。そしてこの岡っ引きの殆どが元々罪人や前科者だったと言われているのでございます)
お姫が義賊を好きな理由。
「実は私…付喪神になった後、とある屋敷にいたのよ。当時の持ち主は道具を大事にしなくてね。
私は粗末に扱われてたの。ある日屋敷に賊が入って私達屋敷の道具は賊に盗み出されたの。
しかもその賊は屋敷に使えてた奉公人で元々職人だった奉公人は道具を粗末に扱う持ち主が許せなかったみたいなの」
『お前たちはこんな場所にいるべきじゃない。もっといいところで大事にされるんだ』
「彼は私達を美術品屋に横流しして私はこの出雲屋にたどり着いたというわけ」
いい出会いがあったんですね。
謎は解けた!
義賊イタチ小僧のからくり。
犯人は…瓦版屋さんです!
十手は瓦版屋さんが神社で拾ってました。返してもらって
「御用だ」
かわら版が売れなかったのでヤケになり。
「自分が盗みを働いて義賊に仕立てて有る事無い事記事にしたら飛ぶようにかわら版は売れました」
撃った金は遊興費に消え…また盗みを繰り返すはめになったようです。
イタチ小僧に恋したお姫の心配をしながら帰ってきた清次ですが
もう姫は違う大泥棒に心を奪われてるとお紅が話してくれます。
「石川なまず五右衛門様~~~~」
心変わり早いです!
今回はお姫回といっていいでしょうね。
付喪神になるのはどこかのタイミングで大事にされた道具だってことがよくわかりますね。
お姫も元のまんまでは寂れてしまったのでしょうね。
しかしかわら版屋さん…儲かったのにすぐ遊興費に使ってしまうとか…。
お姫はこれからもどんどん義賊のファンを渡り歩いていくのでしょうか(笑)