内容をカンタンに説明すると…
- 婚礼を前に勝三郎の許嫁の早苗とその母との関係が思わしくないというお紅。清次はお紅が最近一目惚れしたというものを気にしながら仕事を進める。
- 早苗と母のお互いの思いを打ち明ける清次、うさぎの櫛が結ぶ縁で母娘の関係はまた良い方向に。
- 今回は…煙管の雨が降るとまで言われる遊び人と噂の近江屋の若旦那が出雲屋に来たことで動揺する清次。付喪神の五位は実際の人物の性格は違うのではないかと言い出す。
【つくもがみ貸します 4話】焦香【アニメ感想】
煙管とは
「随分高そうな煙管ね~」
(煙管とはこの時代の喫煙具。皆様の言い方で例えればパイプとでも言えばよろしゅうございましょうか。この時代の煙管には特に高価なものもございましてそういう煙管は庶民にはなかなか手の届かない代物でございました)
お花ちゃんという明るい看板娘。楽しそうに話す常連、そしてその様子を盗み見するような若い男がいます。
その男がお勘定をして帰っていきました。
「今の男って大宮の若旦那じゃねーか」
「あの両国きっての遊び人って噂の?」
清次おこです
遊び人と噂の若旦那が出雲屋にやってきた。
お紅が相手をしようとしますが清次が前に出ます。
「どのような物をお探しでしょう」
若旦那が手にとった西陣織りの説明をする清次の声が上ずってるんですよね。
必死な感じがわかります。眉毛が怒り気味ですしね。
「姉さん、ちょっと奥の部屋の整理をしてもらえますか。ここは私にまかせて」
若旦那帰ってしまいました。
清次は若旦那の調査をしに浜松屋へ話を聞きに行きます。
若旦那は金だけ払って帰ってしまうらしい。キレイな遊び方をすることでいろんな方面を信用させていると。慌てて清次は帰ります。
「貴方ぐらいの年の方でしたらこのような櫛はどう思います?」
お紅に自分の懐に入った櫛をみせる若旦那
話が進みそうな時に清次が帰ってきて奥に追いやってしまいます。
櫛を見せる若旦那に懐かしい思い出に思いを馳せるお紅。
清次は聞いてきた噂をお紅に言い聞かせています。
「今度来て道具を借りていかなかったら門前払いしますからね」
「あらこわ~い」
「お紅はあの手の人に好かれるなぁ」
「そうそう…確かあの蘇芳の人も…」
付喪神達がひそひそ話。
清次が机を叩いて話を止めてしまいます。
本性を暴くために潜入!
「言いたいことがあるなら言いなさいよ」
「あの若旦那は噂のような遊び人ではないのではないか?」
五位が疑問をこぼします。
(遊郭で女郎が気に入った客がいると自分の煙管を自ら渡す習慣がありました。客もその女郎を気にいると煙管を受け取る。当時の男女の恋の作法とでも言えばよろしゅうございましょうか。煙管は男女の恋を焚きつける役目も会ったのでございます。
煙管の雨が降るとは、歌舞伎の演目、助六所縁江戸桜の主人公助六がいかにもてていたかを表現した名文句でございました)
「若旦那の手付きは煙管を持ち慣れていない感じであった…」
その話を聞いていた清次は浜松屋に頼み事を。
五位と野鉄を貸し出したのです。
「遊び人でも酔人でもない、まったくもってつまらん男じゃないか」
若旦那を見た野鉄の台詞。そこへ…
「若旦那を愚弄するとは無礼な奴だ、取り消せ!」
若旦那の印籠が激おこでやってきました。つくもがみの戦いが始まります。
一方女性に手を握られてそのまま店を出ていってしまう若旦那。
証人(つくもがみ)
忘れ物として出雲屋にやってきた若旦那の印籠は色々打ち明け始めました。
「若旦那の根も葉もない噂話にただでさえ苛立ってまして。つまらない男などと言われてついカッとなってしまいました。巷での噂は真っ赤な嘘です!」
清次が席を外して外へ出ると若旦那と鉢合わせに。
清次は遊び人と思い込んでいたことをお詫びします。
若旦那、酒も女もやりませんがいずれ家督を継ぐことを考えると付き合いは断れず
「金だけ払ってそそくさと帰らせてもらう」
という技をつかってたのですが。断れない性格が災いを招いていました。
どうやら想い人が居るようです。
『お紅さん、今日はこの櫛を持ってきたんだ。素敵な細工だろう?』
お紅さんの記憶のこれが蘇芳の人なのですね。
若き頃の清次がめっちゃ喧嘩腰ですね。
一歩踏み出す勇気
清次が若旦那の印籠を返そうと戻ってくると
「甘味屋のお花ちゃんに縁談の話が来てるらしいの!」
お紅の話に頭を抱えだした若旦那。泣いてます。
三ヶ月前から一目惚れして通っていたそうで一度も話しかけることが出来なかったといいます。
「もうやめです!これ以上うじうじしてはいられません」
若旦那、動きました!
縁談騒ぎはつくもがみの嘘でした。
これは五位の作戦。
浜松屋さんが蘇芳の香炉を見つけてきたところで次回!
蘇芳の人の顔や声も判明しましたね。まだまだ謎多いですが。
甘味屋のお花ちゃんが激マブ可愛いなんですが!
一目惚れするのもわかりますよ若旦那。
しかし…大きな会社の跡取り的な感じなのにものすごく純朴なんですよね。
これでかい縁談、若旦那の方に来てそうなんですが。
いつもは話をまとめるだけの五位がいろいろ活躍していた回でした。
毎回豆知識も多く勉強になります。